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映画「火の鳥」の台本、スクラップブックより

こんにちは、井上・月丘映画財団です。今日は1956年公開の映画「火の鳥」(日活)の当時の台本、スクラップブックから上映当時を紐解いてみます。

母親とも早く死に別れ、父からの仕送りで生活してた舞台女優・生島エミは、父親の急逝を受けた。悲しみを押し隠し熱演するエミに観客は陶酔した…。混血の舞台女優の多難な半生と彼女をめぐる四人の男性との愛欲生活を通じて、たくましく自分の意志で行動して行く炎を女を描く文芸巨編。

井上・月丘映画財団「火の鳥」より https://inoue-tsukioka.com/hinotori/

井上梅次監督所有、「火の鳥」の台本

井上・月丘映画財団では当時の台本、写真などの資料を数多く保管しています。こちらは、井上監督が所有していた「火の鳥」の台本です。

パラ座の看板女優だった生島エミ(月丘夢路)が映画に出演したい気持ちを打ち明けるシーン
生島エミが長沼敬一(仲代達矢)を平手打ちする印象的なシーン
カメラアングルが印象的なラストシーンの部分。ト書きが書かれています
ラストシーンの画像。台本と併せて見るととても興味深いです

井上梅次監督所有、「火の鳥」のスクラップブック

続いて、スクラップブックをご紹介します。当時の宣材、新聞記事、映画のワンシーンの写真や撮影現場のスナップなどがスクラップされています。

白黒映画だと分かりづらいですが、ハーフの役を演じるにあたり、月丘は髪を染めて出演していました。当時の新聞記事にはこのように残されています。

髪はオキシフルを使って漂白したのでトウモロコシのように真赤に染まり、顔の化粧もミッチイ・ゲイナーばりで見ちがえるほどの変わりよう。

スクラップブックには映画のワンシーンの写真も数多く残されています。

また、撮影現場のスナップショットも。井上監督と月丘の写真もいくつか残されていました。

井上監督と月丘夢路は「火の鳥」公開の翌年、1957年に結婚しました。


映画「火の鳥」はこちらのサイトで視聴可能です


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