デニムが青いのは、虫除けのためではない
この記事を読む前に、是非『🔍デニム なぜ青い?』で検索してほしい。
たくさんとは言わない。検索結果で出てきたいくつかのまとめサイトを一読いただき、どのように『🔍デニム なぜ青い?』を結論しているか確認してほしい。
ほとんどのサイトが「デニム(ジーンズ)が青く染められている理由は防虫効果のため。」と解説しているに違いない。
加えて、「デニムはアメリカでゴールドラッシュの際に作業着として着用されていた。鉱山には毒蛇や毒虫などがおり、それらの虫が避ける成分を含むインディゴで染めたことが“デニムが青い”理由である」と説明している場合がほとんどなのではないだろうか。
この記事はその“デニム防虫効果説”に一石を投じたい。
※たしかに、写真のようなゴールドラッシュの頃に着用された歴史がある。
デニムが青く染められている真の理由
結論から申し上げると、デニムが青いのは…
『青色で染めるのが一番安く済むから!しかも汚れ目立たないし!』だ。
服を染めるという作業は、生地に色を浸透させるため、染料を高温(90℃程)にして熱します。でもそうすると少し具合が悪い。
というのも、染めるのに時間もテマもかかってしまう。
一刻も早く鉱山夫に作業着を届けらければならないのに、いちいち染料を高温にして、服を入れて、乾かして……では日が暮れてしまう!
そこで採用されたのが青色。
青色に染めるための“藍”は高温にせずとも常温で染めることができる染料だったのだ。
“藍”で染めることでコスト削減に成功。
こうして、ジーンズをはじめとするデニム製品の一般的なイメージである“青色”ができあがったのだ。
もちろん、藍で染めた当時の人も心のどこかで
「藍には虫除けの成分があるから効果的かも…」という思惑があったかもしれない。
誰もが知る服のデザインにはいろんな秘密が隠されていそう…。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?