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ファッション雑誌は“端っこ”にこそ面白い情報がある。

ファッション雑誌を開いて、こう思ったことはないだろうか。
『一体どこを見ればいいの?』

ファッション雑誌を開いて最初に目に飛び込んでくる巻頭には、今をときめくトップアイドルがドンッ!
ページをめくると、
端正な顔立ちの高身長モデルが全身ハイブランドでトータル〇〇○万円ほどのコーディネイトを披露している。
高級腕時計の宣伝ページを何ページかめくると、
自分が住んでいる同じ地球上とは思えないようなロケーションで撮影された海外のイケおじのスナップ。片手にはサーフボード。
しまいには、どう使うかわからない美容品や理想の住環境まで提案される始末。
私たちに残された“まともに読めるページ”は巻末の“星座占い”のコーナーだけ……どれどれ、魚座は…12位…。


ほとんどの人がファッション雑誌を前にして、“どこをどういうふうに見れば楽しめるのか”をわかっていないのではないか……。
そんな思いがこのブログを執筆するに至った経緯です。

前述したとおり、全身ハイブランドのコーディネートを見ても、私たちにとってほとんど真似できるものではありません。それも顔の小さい高身長モデルに着用された日には、もう勝ち目なし。再現性のかけらもありません。

勿論、買い物やスタイリングのヒントにはなりますが、ファッション雑誌の真の面白さは他にあるのではないかと筆者は考えています。

そう、それこそがファッション雑誌の“端っこ”に目を向けること!

例えば、MEN’S N●N-N●2023年12月号の“端っこ”には「ダッフルコートの起源」について次のように解説されています。

『ダッフルコートのルーツは漁師の防寒着であり、第二次世界大戦後にとある会社が余った軍用のダッフルコートを販売したことで、現在まで着用される冬用のアウターとして街着となった。』

他にも、●CEANS2023年12月号の“端っこ”には「ルイ・ヴィトンの創業の秘密」について記されています。

『創業者であるルイ・ヴィトンは16歳のころに徒歩でパリを目指す旅に出た。旅がルイ・ヴィトンの出発点であり、ブランドを代表する商品もそれを象徴するかのように旅行向けのバッグ“キーポル”である。』

(※上記内容は、当該雑誌の文章を直接引用したわけではなく、内容を解釈し、補足を加えたもの。より詳しくお読みになりたい方は是非、当該雑誌をご覧ください)


このように写真に目が行きがちで、あまり目につかない“端っこ”にこそ『知らなくてもいいけど、知っていたら服がもっと楽しくなる情報』が潜んでいるのです。きっと、編集者の熱意を雑誌の端っこにねじ込んでいるのだと思います。

そこで、当ブログでは「メンズファッション雑誌の“端っこ”に載っている、あるいは載っていそうな“ファッションがもっと楽しくなる話題”」を投稿していきます。
(ファッション雑誌に掲載されている面白情報はこのブログでより深掘りします。また、筆者がこれはファッション雑誌の端っこに掲載されていそう…と思う情報も随時投稿します。)

当ブログにたどり着いて下さった皆さんはこれ幸い。
『もうファッション雑誌を立ち読みする必要はありません。』
『見にくい電子版の雑誌をアップにして読む必要もありません。』
書店ではなく、noteで。ファッション雑誌ではなく、このブログを。立ち読みしてください。

最後に…申し遅れましたが自己紹介を。
わたしはinsomnia(インソムニア)と申します。
ファッション業界の“端っこ”におります。
「年間○○○○万円分服を購入しています!」や「アパレルブランドのディレクションをしています!」みたいな自己アピールは特になく、これを読むみなさんと同じようにただ服が好きなだけです。

アパレル各所、どこの誰とも利害関係はございませんので、思う存分書きたいことを書きます。取り上げる雑誌も面白い雑誌の面白い部分だけです。

そろそろ長くなってしまったので、今回はここまで。
では、また次の記事でお会いしましょう。

注)当ブログで取り上げた内容は当該雑誌の内容を直接引用あるいは翻案したものではなく、雑誌に記載されている内容を端緒として、筆者が解釈・調査したものになります。『もう雑誌を立ち読みする必要はない』と謳っていますが、もし気になる内容があれば、ぜひ当該雑誌をご購入いただけますと幸いです。


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