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vol.3 ワーケーションは会社をどうかえる?シロクロはっきりさせない環境から得たキザシ

はじめまして、キザッシャーズのパッカーです。
今回のワーケーションは身軽さをモットーに、リュック1つに最低限の着る物と仕事道具(ノートPC、イヤホンマイク、iPad)を詰め込み、臨みました。
vol.3では会社の同僚と拡張家族としてワーケーションを経験し見えてきた仕事に関するキザシを紹介します。

これまでの出張や社員旅行と一体何がちがうの?
会社はワーケーションをどう活用していけばいいの?

そんな疑問に対する、キザシになればと思います。

キザシ4. ライフフィードバックの高速化

”ワーケーションという仕事と休日が融合された時間を過ごすことで、生活の中に潜むひらめきや新たな出会いを仕事に活かす機会が増え、その反映時間もスピードアップするのではないだろうか”

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これまでワーク(仕事)とバケーション(休日)の境界がはっきりしていたため、休日中に得た発見を仕事場で活かすまでにはその内容を忘れてしまったり、優先順位が後回しになり時間がかかっていました。しかし、そもそも、仕事やビジネスの種は私たちの生活の中に潜んでいます。意識的に仕事と休日を結びつける期間をつくることは、これまで見落としていて生活面での発見や人々との出会いを仕事に活かす方向へもっていけるのではないでしょうか。
現に、島で出会った人々はいくつもの顔(民宿、喫茶店、SUPインストラクター、コワーキングスペースの管理人、アーティスト等々)を持ち、それは職業であり趣味でありライフワークとして繋がっていて、それぞれの活動が日々高速にアップデートされていくのを感じました。
ただ、BtoBの仕事では休日と紐づけるのは難しいと感じられるかもしれません。しかし、他の職業について知る機会(例えば農業体験といった職業体験)をワーケーションの中につくることでお客様の状況をより理解したり、ビジネス以上の関係性を築いていくきっかけになると感じています。

キザシ5. 社内拡張家族の高まり

”型にとらわれない拡張家族として仕事も休日も共に過ごすことで、仕事場だけでは見えてこなかった一面に気づき、生活を共にする仲間という意識(互助関係)が生まれるのではないだろうか”

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会社の所属年数が長くなると、仕事とプライベートを区別していく傾向が徐々に強くなり、しまいには会社の中でプライベートに関わる接点をつくるのが難しくなっていくと感じています。新入社員の時は、仕事も生活も慣れない環境ということで積極的に仕事と休日の両方で関わろうとする意識が働きますが、仕事に慣れ忙しくなると業務を優先したり、私生活にも変化が起こると途端に会社という枠の中だけでの付き合い方をするようになります。
私は、今回のワーケーションで会社の同僚と民宿のオーナー家族との共同生活をすることで「会社の枠」を超えた繋がりを得られたと感じています。
例えば子供の会話に入ってみたり、キッチンからお茶のお湯をもらうために声をかけたり、洗濯の洗剤を分け合ったり・・・と、会社の仕事以外のコミュニケーションを自然と必然的に発生します。こうした体験を、わざわざ、仕事として臨むことで、現在不足しているプライベートな側面の繋がりを満たすことができそれ自体が価値になってくるのではないでしょうか。

キザシ6. ワーケーション特日の支給

”従業員が気軽に仕事と休日を融合した時間の過ごし方ができるように特日が支給されるようになれば、その支給日数の中で自主的にワーケーションに挑戦できるようになるのではないだろうか”

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ワーケーションは、完全に仕事でも休日でもない時間の過ごし方こそが特徴です。そのため、これまでのシロクロはっきりした制度の中ではどのように扱ったらいいのかが悩みどころではないでしょうか。通常、仕事扱いの出張ならば、交通費、宿泊費、出張手当(食事代補助など)が付きますが、ワーケーションは個人の自由でやっているのだから自己負担なのでしょうか。
いいえ、私はワーケーションで得られた知見や繋がりを仕事に還元するという意識を持たせることこそが一番重要だと思うので、会社からいくらかの手当やワーケーションという勤務区分が与えられるべきだと感じています。
この1年で出張の機会は激減しましたし、単なる打合せだけであればオンライン会議で充分な世の中になってきています。会社が主催するような社員旅行文化もほぼ無くなりました。そんなこれからの時代は、社員が自発的に小人数のグループをつくり気軽にワーケーションに臨める仕組みが必要なのだと感じています。そしてワーケーションの仕組みは、整備された完璧さよりもいかに社員が主体的に面白いを体験を見つけ人に出会い、仕組みをカスタマイズすることができる柔軟さや余白があることが重要でしょう。

ワーケーションは、楽しく”慣れ”から脱却し、仕事に刺激を与える手段

仕事に関するキザシを書き出しながら、人間というものは日々の仕事や人間関係(やり取り)に慣れてしまうと、その慣れの心地よさから視野や交流が狭くなってしまいがちだと思いました。
そんな時、ワーケーションで普段と違う勝手が分からない場所で新しい人たちに出会ったり、生活を共にすることで同僚の仕事以外の側面を知ることはこれまでの会社や仕事に対する”慣れ”を取り除く刺激を与えてくれます。
最近、仕事に対してやる気が起こらない…同僚とのコミュニケーションもマンネリ化してきてる…と感じたら、気軽にワーケーションへと飛び出せるようになると仕事はもっと面白くなるでしょう。

次の更新は、ホッパーにバトンを渡します。お楽しみに~。

キザッシャーズの自己紹介・ご相談について
ここまでご覧いただきありがとうございます。noteでは、主に自分たちが体験した新しい面白い体験から、”未来の兆し”をお伝えする記事を書いていきたいと思います。何かご相談などあればお気軽にご連絡ください。
kizassharz@gmail.com

メンバー紹介
スクリュー:新規事業やリサーチを主として活動しています。巻き込み型で様々な人や場所との出会いを大切に、新しいことをするのが大好きです。一児の母としての顔も持っています。

パッカー:UIUX・サービスデザインを経て、デザインの原動力の観察・洞察活動に注力中。フットワーク軽くをモットーに豊田の会社に出向した経験を持つ。まだ知らない世界に飛び込んでみたい、最近は野鳥観察にハマる。

ホッパー:新規事業創出やアイデア発想のツールや方法を考えてます。世の中のユニークな出来事を探索し、自ら体験してみることにしています。最近はいろんな場所で働いてみることを実践中です。


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