オリジナルデータ
2024年4月25日(木)、ニューヨーク市場Close後にIntelの24年第1四半期(1~3月)の決算が発表されました。
業績
売上高の推移
縦軸の単位は百万ドル。
FY24Q2は全社合計の売上見通し。ガイダンス通りの結果とは言え、売上の回復基調が途切れてしまって残念な感じです。
Intelはセグメント名を頻繁に替えるので過去データからのトレースがしにくいです。今回は新たに「Altera」というセグメントが登場しています。これはFPGA事業を分離した子会社なので、Programmable Solutions の後継と見なし青色で示しています。
粗利益率の推移
FY24Q2は見通し。低空飛行中・・・。
Business Highlights
曰く、
Intel 7、Intel 4、Intel 3 は既に量産工程にある。
Intel 20Aは24年の後半にArrow Lakeマイクロプロセッサのプロセスノードとして量産工程に入る。
24年第2四半期に Intel 18A の Process Design Kit 1.0 をリリース。これを利用したプロセッサ Clearwater Forest、Panther Lake は2025年上半期に量産工程に入る。
4年で上記5つのプロセスノードを開発・生産するというロードマップをアップグレード。ここに最先端ノード Intel 14A を追加する。
Intel 3、Intel 18A、Intel 14A は、顧客側でのそれぞれのニーズに合わせた開発が可能になる。
ファウンドリサービスの顧客ほぼすべてと、Advanced Packaging(※1) での関与を深めていく。
※1 Advanced Packaging は半導体製造工程で使用されるテクノロジ。3M Company Web Site の説明がわかりやすい。
曰く、
AI時代向けの Intel Foundory 始動
Intel Vision(Intel 主催のテクノロジイベント)で、Intel Gaudi 3 AI Acceleratorを発表した。最先端生成AIモデル NVIDIA H1001 対比で推論処理速度が平均50%早く、推論処理効率が40%高いと見込む。
23年12月の Intel Core Ultra Processor の出荷を皮切りに、既に500万台以上のAI PC を出荷した。
Ultra Ethernet Consortium 立ち上げを発表した。AI fabricに対応するための、Intel主導のイーサネットネットワーク規格を策定する。
企業向けAIのためのオープンプラットフォームを公表し、企業が持つデータとXeon Plus Gaudi を組み合わせた使用事例も紹介。たとえばRAG(Retrieval-Augmented Generation)みたいな使い方。
データセンタ、クラウド、エッジコンピューティング向け次世代プロセッサ「Xeon 6」を公表した。
詳細省略。
テクノロジ各社、航空宇宙・防衛各社、アメリカ合衆国国防省などが、どの Intel 製品、技術、サービスを採用、利用したか、しているか等を紹介している。
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