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「防災」という教科を導入すべし!

49回目の投稿

 中学校で学ぶ「理科」という科目、分野は「生物」「化学」「物理」、そして「地学」です。そして不思議なことに高校に行くと「地学」の存在がふっと消えます。。。

 なぜかは分かりませんが、地学の先生なんてほぼ見たことないですね(笑)。やはり地学はあまり実生活から結構距離があるような内容で構成されている上に、「思考力」を問うような問題が作りにくいのかもしれません。だから高校ではあんまり勉強しない。。。

 ただ、だいぶ前に私が読んだ「火山噴火」についての本に「大学生は地学の基礎の基礎も分かっていないから困る」と著者が書いていたのをふと思い出します。防災についての本だったのですが、やはり地学の基礎知識がないと結構難しい内容。。。(その本は基礎から書いてあったので分かりやすかったです)

津波は「ただのでっかい波」ではない

 日本は「災害大国」です。地震に火山噴火、台風も綺麗にぶつかる。。。なんでここまで運が悪いのか、というくらいいろいろな災害に見舞われます。

 なので、日本の行政機関(気象庁など)は災害についての情報発信を行います。どこにどんな危険があるのか、どこで何が起きるのか、などなど様々な予測を公開しています。(下は「南海トラフ巨大地震」についての動画です)

 ただ、日本では「地学教育」をまともにやっていません。そのため、情報を受け取る側の私たちが、情報を受け取るウツワを持っていないという絶望的な状況が今あるのではないか、と薄々私は思ってます。

 確かに、東日本大震災は「予想外」の地震でした。そんなところでは地震が起きるはずがないと言われていたようです。ただ、津波による被害者数は「津波教育」があればもう少し減らせたような気もします。

 津波がどんなものなのか、どれほど危険なものなのか、大震災が私たちに教えてくれています。なのに、私たちはどこか他人事だと思っている節がある。。。。。。

 おまけに、津波を「なんかでっかい波」「逃げたら大丈夫」と軽視してしまうことも多いはずです。「逃げたら大丈夫」と言いますが、津波は2,3分で到達するのでそもそも「逃げられない」です。おまけに水流が一方向な普通の波とは違って、ぐちゃぐちゃに水が動いているので膝下まで浸かるだけで転んで流されます(一回沈むと水に回されて浮かんでこられません)。

「地学」の必要性

 やはりここで役に立つのは「地学教育」ではないでしょうか。教育することで、津波のメカニズムを正確に覚えてないとしても、生徒には「津波が普通の波とは違う恐ろしいもの」程度の理解が期待できるはずです。

 火山噴火の仕組みや集中豪雨の仕組みなど、災害についての「予備知識」があれば災害への恐怖心は自然と身につくのではないか、と私は思いました。

 なら、予備知識を身に着ける「地学」教科と実用的な知識を身に着ける「防災」を混ぜたような、「防災」という一つの教科を作ってもいいのではないか、と。

 風邪ひきながら考えてました。。。



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