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読まれないものの存在

森の中にいる小さな小さな虫のようだ。
その小さな虫にとってその森は宇宙。
無限と言ってもいい。
その片隅で蠢く虫。

森の中を歩いていて
ふとその小さな虫を見つける。
木の根元で蠢く虫。
そこで生きている虫。
そして生まれていた虫。

今までその虫が生まれたことも
生きていたことも知らない。
その時、その場所でたまたま出会った虫。
知らなかったけれど
確かにそこで生きていた虫。

ここに書くものは
そんな虫のようなものだ。
ほとんど読まれることのない文章。
でも確かにここに存在する文章。
私から産み落とされて
この場に存在する文章。

ネットの片隅で
いつか誰かの目にとまり
読まれるかもしれない文章。

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