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「BEACH CYCLE DELAY」

「DELAY」
ブーツの靴ひもを結ぶ、手もと。
あの日のブレーキとサイレンの音。


母と祖母を連れて観劇。
祖母は、歳取ってるからよく分からなかったけど、もう一回あの紙(当日配布されるやつ)見てみる、と言っていた。母は、多分泣いてたのかな?どうだろ。

マームとジプシーの公演は2度目。
1度目は忙しい時期で疲れまくっていて、せっかくの機会なのに寝てしまった。ショックだったし、申し訳ない。。

今回は気合いを入れていて、ちゃんと全部観れたけど、気合い入れすぎて寧ろ緊張していた。うまくいくかな、と。せっかくの母の週一の休みの日だし、母は常に疲れてるし、祖母も体調を崩しやすいし、トイレ我慢できるかわからないし、自分もなんか焦ってるし、とか。。。

以下、ネタバレあります。

物語は、それぞれのお部屋の説明から始まり、靴を履き外へ出て、生活。それから、森の中の家屋(?)に集まる人たちと、記憶と、散歩と、再会。

以前は(ショックだけど寝てしまって)味わえなかったリフレインを体感。(あれのことよね?リフレイン?合ってる?) 少しずつ変わっていく言葉とそもそもシーンが繰り返されることに混乱しつつ、ちょっとおかしい部分もあり(言葉やサンタやに)笑う。なんだかすごく意味のあるものというか、物語が私に入るために必要なものだったので、驚きと感動。。。

それぞれの生活。記憶。お姉ちゃんと妹。散歩。今と過去、時間。お姉ちゃん。

普通な感じで生活して、接していても、誰かを見て何か思い出したり、感じたり、考えたりしていて。意識的にだったり、無意識的にだったり。それがなんか、ふーー、お姉ちゃんのこと。私にもお姉ちゃんがいて、昔は無視されたり、キレキレだったり、割と長い間、原因不明の高熱に悩まされたり、県外に出て行ったり、やっぱり無視されたり、こっちが体調悪い時期は家に居させてくれたり、やっぱり無視されたり、遠くになったり、いろいろあって。今は結構優しくなって、たまにzoomさえしてる。(3日以上一緒に居るのは怖いけど。) 高熱の時期が結構キツくて。ちょうどその時期に、学校の先生が保険の授業中に、知り合いの娘が謎の高熱が続いて急に亡くなった話を偶然にもしてくれてしまい、重ねまくりで授業中に泣き、その後の集会にも出られずトイレに籠って泣いた事件とかありました。そんな高熱の中でも、持ち前の強すぎる責任感で部活動の役割も勉強もいろいろ無理をする姉で。高校生だった私は、今みたいに開き直れずに、県外で暮らす姉が死ぬかも、今死んでるかも、と不安になっていました。そういう、ちょっと命の危険を感じるようなことがあったから、長くなってしまったけど、お姉ちゃん、って言葉が、もう、しんどかったな。

昔は理解できなかったことが、あんな自分だったことが、今だったら。そう思って、また会って話せたらとも思うんだけど、相手はそれを求めてるんだろうか、やっぱり嫌だろうなと、結局。最近やっと友だちができ始めたかと思ったら、みんな家庭を持ち始めたり、持ってたり、離れられたり。それも昔の私の何かが今になっても返ってきていて、それでなのかなとか、全然話と関係ないこと書き始めてしまったけど。。

私には低い理解力、記憶力しかないから、本当にもう一回観たいところだ、、、でもほんと、観てよかった。祖母はよく分からなかったみたいだけど、あんなにも素敵な美術や、人々の美しい感情と身体の動きを観せられただけでも、こちらとしてはプラスだったなと思う。

すごく好きなタイプかと言うと違うんだけど、それなのに、体に入ってきて、心を動かされて、だから、なんか、良いものを目にできたなという感じが、少なくとも、あって。良い観劇体験?をしたなと思った。

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