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14年前に、このドラマに出会えていなければ

間違いなく、今の自分は存在していなかった。

この作品への愛が強すぎて、
自分でも自分に引いている。

作品の名前は、
ターミネーターサラコナークロニクルズ。
断言できる、人生を変えた作品だと。

突然書こうと思った理由は
なぜ感動するのか、なぜ好きなのか、なぜそう行動するのか…言葉にして伝えることが物凄く大切だと痛感しているから。

一見、作品レビューに思えるけど、映画制作において核となった作品なので。
考察の偏見が過ぎるのと、愛が強過ぎるのだけれど是非最後まで読んでほしい。

このドラマの立ち位置

映画史に残る、ターミネーター2の続編をドラマ化したもの。
滅ぼしたはずのスカイネットは別の形で、生きていた。
今度は世界を救うため、未来へと向かいスカイネットが完成する直前の世界で、誕生する前に破壊しようとする話。

そんなジョンコナーとサラコナーを守るため、送り込まれたのは、まさかの…
女性ターミネーター“キャメロン”だった…
もう、面白過ぎる。

ドラマになったことで、
個人の深掘りや新たなキャラクターがえぐい
ジョンの父であるカイルリースの兄、デレク等
このデレクがまた相当いい味出すのよ。

人類の希望を、自ら破壊してしまう

スカイネットはAIで、ターミネーターを作る大元の悪。未来で家族の一員が、実は自覚なくスカイネットを作っていたと知り、デレクは、過去に戻りその親友を殺害する。

でも本当は、スカイネットではなく人類を救う
唯一の希望だった。
もうね、こんなのばっかりなのよ。

泣きながら、俺はお前たちを守るために、家族のように思っていたやつを殺したんだと静かに叫ぶシーンは当時のトラウマ。

苦楽を共にすると、家族以上の感情が生まれる

自分の居場所や環境がよく大切と言われるが、それは本当だ。
それがどこの誰であれ、どんな人生を歩んで来たかなんて関係ない。
ましてはそれが人間であろうが、機械であろうが関係ない
そう思わせられるシーンが余りにも多い。

特に、バレエをターミネーターのキャメロンが理解して踊るシーンは圧巻。
ドラマ史に残ると思う。永遠のテーマである、機械が人の気持ちを理解することが出来たなら、人間に出来ない訳がないと。

かと思えば一方、未来で機械と共闘する人間たち。そこでジョンコナーに報告しに来た兵士が、彼は忙しいから私が聞くとターミネーターに言われる。
そこで、彼に言うこととお前に言うとでは全く違う。もし同じならこの戦争は何の為に、誰の為にやっているのだ!と絶叫するシーンもまた圧巻。
本当に名場面、名台詞しかない

ターミネーターの本当の面白さとは何か

よく言われるのが、機械って怖いよねとか。他人事じゃないよねとか。
違うと思う。違うというより、こう思う。
いつもどんな時もそう、このドラマも映画でも結局何も変えられない
最終的に、キャメロンはジョンの唯一の心の支えとなる。
最後まで寄り添ってくれたのは、人間ではなく機械だったのだ

でもそんなキャメロンも最終的に、任務を全うしこの世を去ってしまう。あまりにも切ない。
そして、ジョンを未来へ転送する。
しかもそれは、ジョンコナーを誰も知らない全く新しい未来だった。
こんなシーンばかり、辛く悲しいシーンが続く。

でも終わりじゃない。
でもそれだけじゃない。変えられないと分かっていても信じて誰かのためになると行動した結果、必ず誰かの運命を救う。必ず助かる願いもある
これが本当に最高に面白い。超絶面白い。

こんなテーマを、みんなで作ってみたい

ターミネーターを作りたいという意味じゃない。過去と未来を行き来する話を作りたい訳でもない。じゃあ何かというと。

例え無理だと分かっていても、世界がどんなに残酷でもこれしかない!やるしかない!きっと誰かを救う、彼や彼女を救う、救えると信じて走り続ける話。
人によって賛否が分かれる作品。こういう話を作りたかった。
フィクションなんだけど、どこか現実のような錯覚するような

そして、冒頭でなぜ書こうと思ったかの理由は…
キャストの子から、チームメンバーから、これはどういう意図で演じればいいか、どういう絵で作ったらいいか詳しく現場で聞かれるから。

これは全く悪いことじゃない。むしろ滅茶苦茶良いこと。その時に監督の、原案と脚本を作った自分がきちんと答えられなければダメだから。逆にしっかり伝えることが出来ると現場の士気も上がるし、スムーズな現場になる。絶対に。この辺をニュアンスでやる人が多過ぎる。
何となく違うとか、んー何か違うんだよなあとか。それじゃ意味ない。

お前、よく自分でハードル上げるなって思う人いるかもしれないけど
今皆で作っている『VAiN』はマジで半端じゃない。まさかこんなことになるとは思わなかった。間違いなく、最高の作品になる。全員そう信じて疑ってない。

最後に

方向性を変えた話

半年ぶりにラジオ復活しました。

instagram(基本生息地)
Behance(2度目のAdobeのセレクト部門に選出され絶好調)
Twitter(独り言多め)

以上です。このドラマを語れる人が周りに誰もいなくてちょっぴり寂しい。
Huluで見れるようなので、誰か見て!マジで。笑
最後まで読んで下さり、ありがとうございます。
ぜひ今後ともよろしくお願いいたします。

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