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#246 学びの可能性が広がれば、その本質は洗練されていくのか

日本大学は、その程度の差があれど、東京大学をトップとした偏差値ヒエラルキーが大学の「レベル」を決めます。

学歴が日本社会で非常に役立つ中、そのヒエラルキーはある意味わかりやすいと共に、画一的なものになっています。

世界大学ランキングでは、日本の最高学府と考えられている東京大学は世界ランキング39位。京都大学は68位となっています。

この世界大学ランキングは

【教育・学習環境 30%】・【研究 30%】・【論文の被引用数(研究の影響) 30%】・【国際的な展望(国際性) 7.5%】・【業界収入 2.5%】

以上の5つの分野が評価基準として採用されています。世界における大学は「高等教育及び研究機関」との認識が強い一方、日本では多くの学生にとっては「美しい履歴書」と考える人も多いのではないでしょうか。

大学を「履歴書」として使うのではなく、自分の興味・関心のある分野をより深く学びたいと考えている生徒にとっては、日本という枠を飛び出して、より広い世界を見たいと思うのも当然だと言えます。

現在、海外の大学への進学を希望する中高生が徐々に増えていると聞きます。

2つの記事によれば、今まで海外への大学進学はその費用の問題や、カリキュラムの問題もあり、非常に限定的な選択肢でした。しかし、世界のグローバル化やインターネットの普及に伴い、海外の大学に挑戦する子どもたちを支援する国内の中高も増えています。

英国の寮生活をYouTubeで発信したところから話題となった【ゆじー】さんもそんなうちの一人。日本人のまったくいない英国の高校に単身で留学し、現在はミネルバ大学へ進学し、大学生活の様子を世界中から配信しています。

【ゆじー】さんは東京の中高一貫進学校に通っていたものの、日本型の詰め込み教育に疑問を持ち、他の選択肢を求めて英国に渡ったそうです。日本の学校教育における学びの「価値基準」や、その【画一性】に何かしら思うことがあったのかもしれません。

日本はその地理的、歴史的理由に国民性も合間って、文化的に世界に開かれ辛いところがあります。
しかし現代では様々な可能性がより多くの手の届く範囲にある中で、人はより良い選択肢を選びたいと思うのもの。

まさしく「生き残り」をかけた戦いが、教育業界に起こっているのです。


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