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#217 学校現場にリベラルの風を吹き込む

自由主義(リベラリズム)
とは市民革命時代から由来している市民的・経済的自由と民主的な諸制度を要求する思想、立場、運動であり、自由と平等な権利に基づく政治的・道徳的哲学です。

自由主義は、啓蒙時代に生まれた概念であり、中世〜近代にかけて当たり前だとされてきた遺伝的特権、国教、絶対君主制、王権神授説、そして伝統的な保守主義の規範を、議会制民主主義と法の支配に置き換えることを目指していました。

リベラルとはラテン語のliberを語源とし、「拘束から解放される」という意味を含んでいます。

歴史を振り返れば、人は国家や社会、家族、所属するコミュニティーから、見える・見えないに関わらず様々な「拘束」を強いられてきました。

自由主義(リベラル)という考え方は、人の欲求そのものであり、自分がありのままで生きることを体現した概念のようにも思えます。

第二次世界大戦を経て、世界は「人の価値の尊さ」を発見し、より多くの人を様々な拘束から解放するようになっています。

同時に私たちの気持ちの中には自由主義とは反対の「保守(コンサバティヴ)」という感覚も持ち合わせています。

従来からの伝統・習慣・制度・考え方を維持し、社会的もしくは政治的な改革・革命・革新に反対する保守思想は社会に安定をもたらすと同時に、人類の思想的進歩を抑制することもあります。

先日もアメリカ連邦最高裁判所(Supreme Court)はアメリカの大学選考における人種による優遇措置に対して違憲判決を下しました。

記事の中にもあるように、現在の連邦最高裁は保守派が優勢であり、この判決がアメリカにおけるアファーマティブ・アクション(積極的是正措置)に少なからず影響を与えるとされています。

自由というイメージが根強い「米国」でさえ、真のリベラルには道半ばだと言えるでしょう。

日本の学校はどうでしょうか?
教育とは彼らの人生を進めるためにあります。その観点から言えば、学校現場は保守に寄りすぎている気が個人的にはしています。

学校という空間にリベラルの風を吹き込むことが求められているのです。


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