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『自分をもつ』ことと、人の意見を聞かないことは違う

昨日だったか。
たまたまインスタを眺めていたら、日本人が誇る元メジャーリーガーの動画があがっていて、『自己肯定感』について語っておられました。

『自己肯定感』という言葉はぼくもよく使いますし、これを大切にしようという風潮ですよね。
それに対するコメントで、ハッとしました。

その方いわく、
自己肯定感という言葉には抵抗がある。
自己肯定感が高い人って、人としての厚みが生まれないのではないか。
人は弱い生き物だから、堕落していってしまうものだ。
まわりの人からも否定されない、指摘されない。
そうなると自分を振り返ることができない。
一番最悪なのは、自分が偉い、正しいと思っている人。

というお話でした。

さすが、自己研鑽の塊のような方ですから
その向上心が溢れ出るような言葉です。
強い。
人として強い人だと思います。
誰しもがこうありたいと思います。

ぼくも胸うたれた一人ではありますが、これを見た他の人たちがどう感じるんだろうと思いました。
この動画には多数のコメントが寄せられていて、チラッとそれを見てみると、やっぱり賛否両論(笑)

その中の多くの声で共感されていたのが、
『自己肯定感』という言葉の取違い。定義の問題。

自分を認めてあげれるかどうかが自己肯定感であって、
ハードルが低い、合格点が低い、人の話を聞かないということではないということ。

少し違って、
『自己受容』や『自己超越』という整理分類もあるとのコメントも書かれていました。

つまり、この偉人のおっしゃるところをもう少し深堀りして考察すると、
ただ自分を甘くして、自分をなだめて、なぐさめて、という自己肯定、自己満足はダメだということなのでしょう。

一方で、
批判や否定も含めて、人の話を聞き入れて、自分を省みていく。
少しでも向上していくように試行錯誤する。
そんなステップアップ、自己超越のことを言っているんだろうと思います。

単なる言葉遊びのようですが、
この動画を見て思ったことは、これだけの努力をしてきたこの人が、何よりもこうして自分を肯定できているということを感じました。
ぐるっと何周も回って、スゴイなと思います。


各段にしょうもないぼくの記事ですが、以前にこんなことを書いたことも思い出しました。


また、
こんなことに引っかかり、今日のこの記事を書こうと思ったのも、昨日書いた記事にも続いているように思います。

一方では、
どんなことを言われてもめげない。
周りの言葉なんて気にするな。
自分を信じていけ!

一方では、
多様性を受入れる。
どんな姿・カタチでも受入れていく。


ん~、
その双方を聞いていて、何だかスッキリしない。


まぁ、それもこれも、言葉遊びなだけなんだろうとは思います。
はたまた上辺だけのセリフなのか。


今日の記事のタイトルに戻ります。

前段の話も、後段の話も、同じところに行き着くのかなと思います。

『自分をもつ』ことと、
『人の話を聞かない』ということは違うということ。


人の話は聞いた方が良いと思います。
聞いたうえで違うと思っても良いと思いますし、
10あったら1ぐらいなら共感するっていう整理も必要だと思います。

ある意味、それが、自分をもつことだと思います。

ぼくも、長年、こうして、外向きの発信や活動をしていますから、陰口は届きませんが、色んなご意見、ご批判、文句、言われることも度々あります。

ぼくはとても小心者なので、そんなたったひとつの声でもあろうものなら、すごく気にして、心痛めて・・・という繰り返しですが、
でも、逆に言えば、そんなたったひとつでも、向上できる何かが潜んでいるのかもしれないと思えます。

耳に入った後に、聞き流したとしても、耳には入っているという感じでしょうか。


「聞く力」というのが話題になったこともありましたね。

多種多様な意見を聞いていたら、何にも前に進まなくなってしまいます。
最もしてはならない決議方法で多数決で前に進めてしまいます。
当然、多種多様な文句が出ます。
結果、もう聞いてられないという悪循環になります。

この現象は、分からなくはないですが、
まずは聴く、受け止めていく。
それから因数分解して、合意形成をつくりあげていく。
そんなプロセスが重要なんだろうと思います。


自分を強く持ち、
少しでも向上できるよう、
人の話を聴ける自分でありたいと
改めて思いました。



今日もご覧いただきありがとうございます。

冒頭のイラストは、娯楽ないみ|noteさんの作品を使用させていただいています。ありがとうございます。




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