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寄り添いたいのに

娘がしんどいとき

どうしたの?

大丈夫?

話してごらん?

と声をかけてじっくりゆっくり話を聴いてあげたいのに

幼稚園に行きたくないな…
嫌だな…
と娘が言うと

なんで?どうして?
そりゃ仕方ないよ。
皆行きたくない日もあるし。

とーちゃんだって仕事行きたくねー
て言ってるやん!て

娘を説得して
言いくるめて
無理やり気持ちを変えさせようとする私がいる。

自分の言っている事は正しいと疑わず社会が世間が私も子供の時はこうだった!なんて5歳の子に説教する自分。

5歳だからワガママ言ってると決めつけてないか?私。

力でねじ伏せようとしてないか?私。

私が子供の時、父にされて嫌だった事を繰り返している自分に気づく。

私の父はいつも自分が正しいと疑わず私は勿論、母や兄弟に反論する機会も与えなかった。

「でも…」
なんて言ったら1時間で終わる説教が2時間、3時間と伸びて父はどんどんヒートアップするし私達が泣きながら謝罪するまでやめない。板の間に正座していた私達はだんだん辛くなる。

だから兄や弟に
「頼むから口ごたえするなよ」といつも釘を刺されていた。

一緒に反論しようよ!
お兄ちゃんだって言いたいことあるやろ?◯◯(弟)だって昨日はこうしたい!て言ってたのに何で言わないん?
なんで家族なのに思っている事を伝えられないの?おかしいやん!
と一致団結を促してみても無駄だった。

口答えするのはいつも私だけで父の怒りの矛先は私に集中した。

こんな家、嫌だと思った。

早く大人になりたい。

早く仕事して一人暮らししてやる!と思った。

結局1人暮らしは許されず私は結婚するまで耐えた。

結婚が決まった時、やっと脱出できると思った。
夫が神様に見えたほど。

そんな私が夢叶って1人娘の親になれたのに

自分が1番嫌だった事を娘にしているのでは?と気づいた。

私は父みたいにはなりたくないしならない!と思っていたのに。

娘のしたい事は応援しているし
頭ごなしに怒ったりはしない。

ただ理由を聞き出し今すぐに答えをださせようと理屈を並べてジャッジする自分がいる。

夫にも言われた。
「自分がさんざんお父さんにされて嫌だったじゃないの?」と

図星だったからカチンときた。

私は父にどうして欲しかったんだろう。

ただ話を聴いてほしかった。
嫌だった事、辛かった事、悲しかった事、苦しかった事。
そうだね、辛かったねと言ってほしかっただけだ。

答えはいつでも自分の中にある

わかっていても上手く出来ない事もある

だけど乗り越えたいという気持ちもある

そのタイミングを待っていてほしかっただけ

娘は私の話にうんざりしている。

もうそれはわかっているから言わないでよと言う。

そう、ちゃんとわかっている。

娘は5歳だけど精一杯悩み苦しんで自分で考えている。

私が何も言わなくても自分で何をすべきかわかっている。

だから娘が嫌だな…と吐き出した気持ちは受け止めて

そうだよね、それは嫌だよねと言ってあげるだけで良い。

ジャッジする事なく答えを急がず娘の気持ちに寄り添って成長をゆっくり見守れる母になりたい。

いや、ならねば。

今から。

悪しき習慣をやめる!!

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