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感想『映画 シラノ』※ネタバレあり #映画 #シラノ #シラノドベルジュラック #映画感想 #ラブロマンス

私ね。最近、映画を観に行く時は、朝一の回を観に行くようにしてるんだ。

早めに席予約して。

1番後ろの席で、人の少ない時間に、ダラっと映画を観るのが好きです。

靴も脱いでるし。

そんなこんなで、今日は会社を休んでコレです、コレ。
『シラノ』!

うん。

予告観て、とにかく観たい!
と思ったんですけど。

私の『シラノ』の知識ね。
有閑倶楽部』で野梨子と美童が演劇していた演目、って知識しかないワケね。

えーっと、原作は『シラノ・ド・ベルジュラック』で1897年に初演の戯曲。
フランスの作品ね。

今回の映画もおフランスな感じがすごく出てたわ。
シラノとクリスチャンが所属する軍隊(青年隊?)の衣装が美しいのよ
赤、っていうか臙脂?ワインレッド?の服にフワフワした白のローブ着ててさ。
剣術の訓練もダンスみたいにアレンジしててさ。

すごくきれいなのに、ゴチャゴチャしてる感じもフランスっぽい。
貧富の差が激しいっていうか。

1973年にミュージカル化。
思っていたより古いわね。

でも、今回の音楽は書き下ろしじゃないのかな?随分と現代的な音楽に聴こえたけど。
もし、古いミュージカル曲のアレンジならとても上手ね。

シラノ役のピーター・ディンクレイジがとても良かった!
本来、原作ではシラノのコンプレックスは大きすぎる鼻という容姿に関してだったらしいんだけど。
この映画の脚本も担当しているエリカ・シュミットが舞台化する時に小さすぎる身長に変えたらしい。(すいません、正しい病名とかあるのかもだけどわからない……)

ついでにお人形になりがちなクリスチャンにも少し肉付けをしているみたいね。

ちょっとわかるわ。
古いラブストーリーもののイケメン王子様枠って、アクション系の男性向けストーリーのセクシー女性枠と一緒よね。

顔とスペックだけが重要視されて、性格? あ、いいよどうでも。みたいな扱いっていうか。

個人的にはミュージカルは絶対群舞が欲しい派なので、今回の『シラノ』は少し不完全燃焼な部分もありますが。

ロクサーヌに求婚する公爵、顔がいいだけのクリスチャン、コンプレックスを抱えるシラノの構図はどことなく『ノートルダムの鐘』のフロロー、フィーバス、カジモドにも似てるなぁ。

それ以上に、作り手がコンプレックスを抱えて誰からも愛されない自分、というのに感情移入しやすいのかしら。

ストーリーはさすが、長く愛されている作品だけありますね。

諦め、不安、期待、それが三者三様折り重なって、楽しめました。


うーん、群舞さえあればなぁ……(しつこい)


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