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140字小説【最初から居た】

無口な彼と久しぶりのデート。待ち合わせ場所に彼は居ない。駅前広場では多くの大道芸人たちが自前の芸を披露している。 5分、10分、時間は虚しく過ぎていく。空は雲行きが怪しい。今にも泣き出しそうな私のようだ。私の座るベンチの横には、シルクハットを被り、銅像になりきる一人の男…「え?」

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