フォローしませんか?
シェア
illy / 入谷 聡
2019年6月30日 21:18
魔法学校で学ぶゲドは、自らの「傲慢と憎悪」から、禁じられた呪文を使い、「影」を呼び出してしまう。その影に追われ、怯え、逃げ、負け続けながらも、最後は影と対峙し、乗り越える—この物語を、ことしの京田辺シュタイナー学校12年生(=高3/18歳)は、卒業演劇の原作に選んだ。戯曲ではない(ジブリのゲド戦記の話はまた全然別の話)この作品を、子どもたち自らが「脚本化」に取り組んだという。12年生の卒業
2019年3月9日 21:11
今年の8年生卒業演劇『空騒ぎ』を観た。去年の『十二夜』に続くシェイクスピアのどたばた喜劇、21人での上演。この作品は序盤がめちゃくちゃ難しい(掛詞だらけの長台詞が続く)んだけど、動きが出始める中盤からは圧巻の出来だった。役者の人数が多いシェイクスピアの喜劇は、台詞の物量が多い主役級の役者以外にも、しっかり見せ場が用意されていて、個性的なクラス全員で演じるにはとても向いている。見事な歌声をソ
2019年2月22日 20:14
今日は娘の学校の「年例祭」を観に行った。いわゆる学芸会のシュタイナー学校版で、歌ありオケあり劇あり、充実の芸術鑑賞デー。各学年が順番に演じていくこの行事は、「1年間」の子どもの変化を知るのに確かに良い機会だ。1年から2年で、全体として声がしっかり出るようになる。2年から3年で、「ソロ」の台詞がはっきり聞こえるようになる。娘の1年先を想像したとき、「あとたった1年で、あんなふうにはっきり声が
2018年12月16日 22:17
♪。.:*・゜俺たち 羊飼いは 歌うのが大好き~毎年恒例のクリスマス生誕劇を見に行った。オーストリア・オーバールーファー村の台本なのだが、後半に出てくる3人の羊飼いたちのセリフは、不思議な方言で訳されている。ガルス:シュティール~⤴︎ おめぇゆうべ、どんな夢、見たんだぁ~⤴︎?シュティール:そんじゃあ~さっそく、教えてやっからぁ~⤴︎(歌い出す)そしてベツレヘムに着くと、コンコンコ
2018年12月9日 14:58
アダムとエファ(イヴ)の楽園追放を描いた演劇作品「パラダイス劇」を観た。演じているのは、うちの学校の保護者たちだ。教員が演じる「生誕劇」に対し、保護者有志によるパラダイス劇の伝統はずっと続いているらしい。アダムとエファに知恵の実を食べるようそそのかし、高らかに嘲笑う悪魔サタン。演じるIちゃんのお父さん、高笑いが自然すぎる。抜き身の剣をくるんと振りかざし、びしっと追放を言い渡す大天使ガブリエルは