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トトロのトランプで編集稽古

娘の友だちが『となりのトトロ』のシーンを1枚1枚の図柄にしたトランプを持って遊びにきた。各スートをAからKまで順に並べると、物語のシーンが再現されるらしい。

そこで、「全然関係ない札をつなげて、あたらしいお話をつくるってどう?」という遊びを提案したところ二人とも大喜び。

(大人のテキトーな例)
(1) さーお弁当つくるぞー
(2) うぺぺー梅干しすっぱすぎ!やっぱり甘い野菜がないとな…
(3) よし、とうもろこし育てるか!
(4) やったー収穫できた!さっそくお弁当に入れよー

子どもたちはもっと自由奔放に遊んでいるので、大人は介入せず放っておきます。(1時間以上持続してるみたい)

ちなみにこれ、松岡正剛『知の編集術』新書p88にある編集稽古06、「チャンバラ映画から取った4枚のカットを適当に並べてストーリー(文脈)をつくる」のバリエーションだ(この稽古も映画編集の本からの引用らしい)。こちらは、「同じカットを複数回使う」「使う順序を入れ替えるだけで文脈が大きく変わる」ことを実感できる、とてもよい演習となっている。

「シーンの並べ替え」ができる小道具があると、文脈の組み換えはとても捗る。絵心がある人なら、手描きスケッチでもたんまり遊べるはずだ。大人もぜひ、映画編集的な文脈創作で遊んでみてほしい。


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