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おもしろアンテナをおっ立てろ!

主人のモノサシ

「すげぇなあ、これ〜!」
「おもしれえなあ、これ〜!」

二人で散歩してるとき、少年のように目をキラキラさせて、宝ものを見つけた顔をする主人。

散歩してるときだけではなく、家にいるときも、どこに行っても、初めて体験するように驚く主人。

主人は、複雑なモノサシは持っていませんでした。
“オモシロいか、つまんないか” =“好きか嫌いか”、そのモノサシしか持っていませんでした。

“いいか悪いか”、で、選んだりできない。
“いいか悪いか”なんて、誰にもわからないと思う。

“オモシロいか、つまんないか” =“好きか嫌いか”は、ぼくの感情なので選ぶことができると言っていました。

デザイン料、アイデア料を払ってあげたいんだ!

主人が、オモシロいものを見つけると、ふぁふぁ〜と、私の横からいなくなって、そのモノがある場所に立ち止まってる。

「伊佐子!ほら見てごらん。これ、すげえだろ。いいなあ、欲しいなあ。すげえなぁ〜すげえよな〜」

どんなモノでも、オモシロいものを見つけると、買おうとする主人。
買ったあと、必ず「ぼくは、これを考えた人にアイデア料を払ってあげたいんだよね。」

う〜ん。うまいこと言うんだよね。

機能重視じゃないんです。(妻は困る)
突拍子もない、誰も考えつかないようなデザイン。
シンプルでいて洗練されているデザイン。

主人の目は、いつもオモシロいものを探していました。

自分の好き感覚を鍛えれたらいいなあ

オモシロいというのは、何だろう?というのは、とても大事なことだと教わりました。

自分のオモシロさ感覚、好きという感覚がちゃんとしてるかなあと、いつも確かめていないといけない。

ものを選ぶときに、両親が、いい悪いで選べと言ったけど、ありゃウソだと思う。

あの人いい人ですか?悪い人ですか?、と言われても、善悪の判断がつかないのに選べないだろ?

でも「お前、好きか?」、と聞かれれば、自分の気持ちだから「いいえ、嫌いです」と、ハッキリ言える。

もちろん、自分が嫌いだからといって、それがダメだとは思わないけど、まず、ぼくは好き嫌いかで反省する。

それで選んだら、マズいか?、と言われても、それしかできないと思っている。

だって、恋人や夫婦を選ぶときに、いいか悪いかで選ばないでしょう。

好きか嫌いかで、選ぶもんじゃない。

でも、好き嫌いで選んだからって、居直っちゃいけないんだよなあ。

ぼくの好き嫌い感覚って、本当にいいのかなあ?と、いつも反省していかなきゃいけない。

好き嫌いで、恋人や奥さん、旦那さんを選ぶけど、なかには、間違っていたかなあって、後悔してる人もいるじゃない。

そのときに思うのは、ぼくの好き感覚って、こんなにヤワだったんだな。
もっと好き感覚を鍛えなきゃいけない、と思う。

そういうことをいつもしてると、好き嫌いで、そんなに間違えないようになると思うんだ。

好き嫌いで選んだら、無責任のように思うけど、それに責任を取ろうじゃないかと思うと、違ってくるでしょう。

本当の意味で、オモシロいと言うことは、今まで知らなかったものが見えてきて、自分がこうだと思ってきたことが、全然違っていたということもわかってくると思うんだよね。

なぜオモシロいと思ったか追跡する

オモシロいと思って、そこで終わらないで、なぜオモシロいと思ったか追跡してごらん。

追跡していく過程で、気づくことがあるんだよ。

もう片方の面が見えたような気がしてくる。

なぜオモシロいと思ったんだろうと、何回も何回も自戒をいつもしながら、でも好きなものは好きだ。
なぜ、オモシロいと思ったんだろうという接し方をしてごらん。

アンテナはいつも貼ってなきゃいけないんだよ。

いいかなあとか、好きだなあとか、言い切ることはできないけど、言い切れるようになりたい。

ぼくが好きだ!これはいい!と、いうものは絶対いいもんだ。
そんふうに、自分の感覚を鍛えればいいかなあと思ってるんだ。

まぁ、ここまではカッコいいことを書いてあげましたが、主人がこれ好き!(ただ欲しいだけだよね)と思ったとき、やっぱり、妻の顔色をうかがうんですよね(笑)

新しいモノには、目がないんです。

でも、主人は策士。
欲しいものの前から、動かない。
欲しい欲しいアピールをするんです。

私を笑わせて、ごまかそうとする。

これが、どんなに好きなのかユーモアをまじえてプレゼンする。

直球でこない。変化球を投げてくる。

あの手この手で、欲しいアピール。

「おめぇ〜さん、また買ったよね。どうなるかわかっとるん?」

「知らん。知らん。わしは、な〜んちゃ知らん!」

31歳離れてても、夫婦って歳の差など関係ないんだよね。

80歳まで、いつもオモシロいものを見つけて、素直に驚いてた主人。

普通のことのように感じてたけど、いま思えば、その目線ってすごいことだなあって、我が夫ながらも尊敬しちゃうなぁ。


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