ひゅうま

ただのババア。

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最近の記事

生き方とは。

母が、がんになった。 10年ぶり、2度目である。 10年前は、私は都会で暮らしていたのと、転移がないことを聞かされていたのと、母が今よりは若かったし、しこりを見つけはしたが、症状がなかったのを聞かされていたので、帰省すらしなかった。 今回は、わけが違う。 私もUターンして6年目、当然病院には、検査も含めて妹と手分けして付き添ったし、状況を直接先生から聞くことになった。 多発転移で、ステージ4、手術適用ですらない。 化学療法を行うとのことだけれど、調べた限りでは、あと5年生きる

    • 2週間、薬を飲んでいるものの

      週1日朝晩の免疫抑制の薬と、その副作用を抑える葉酸と、毎日朝晩の炎症を抑える薬を飲んでいるけれど、効いているような、そうでもないような、よくわからない状態のままでいる。まぁ、効果が出るのに3週間以上かかるらしいから、次の病院が3週間後ということだったので、そんなものだろうな、くらいの気持ちでは、いる。 驚くのは、薬を飲んでいるのに、朝の辛さが圧倒的に増してしまっていることで、ある日は足首、ある日は膝、ある日は指、ある日は首と、基本的に痛みが消えることはないにしろ、とても痛い

      • 覚悟はしていたけれども(関節痛から診断が下るまでの話)

        明らかに表れた最初の症状(収まらなかった痛み)ある日目覚めたら、首が回らなかった。寝違えたのかと思ったけれど、痛みの種類が違う。左右に首を倒すことと、横を向くことは出来なかったけれど、前後は何の問題もなく動くから、「なんか変」くらいにしか思ってはいなかった。流石に1週間もすれば治るだろう。それがかれこれ2か月半くらい前。 2週間経っても、全く首の痛みは引かなかった。その痛みは右肩の方にまで広がってきて、いつの間にか、左手首にも激痛を伴うようになった。首が動かない時点ですでに

        • 冷静に見られない企画のこと

          テレビ、動画サイト等で行われる様々な企画の中で、どうしても冷静に見られないというか、純粋に楽しめない企画がある。 それは、飲食店を使った企画。ランキング系や値段当て、同じものを選べば食べられる系などあると思うけれど、それらを見ると、楽しんでいる自分が半分、裏側の従業員さん(本社とかの企画的な部署の人、店舗のマネージャーさんや店長さんなどの店舗管理の人、その店の調理場、サーブ、その撮影に関わっていないけどその日働いている人たちなどなど)に思いを馳せてしまう。 そんな風になって

        生き方とは。

          今、好きなもの。多分、ずっと好きなもの。

          今、はまっているというか、はまりつつあるもの。 久しぶりに、十数年ぶりに、ファンクラブに入りました。山崎まさよし様(多分、生まれて初めて好きがあふれた芸能人で、初めて行ったライブでイントロ流れた瞬間泣いた)のファンクラブに入っていた時以来、人生二度目。まさかのジャニーズ。 SnowManです。 理由は単純。滝沢歌舞伎の配信見たくて、どこかのグループのに入らないと配信チケット買えなくて。その前にSixTONESカッコいいなーって思ってたから、どっちにしようかってちょっと迷って

          今、好きなもの。多分、ずっと好きなもの。

          蜘蛛の巣にからめとられている話。

          インスタのストーリーでで流れてきた言葉が気になって、ツイッターで検索してみたら、SixTONESの松村北斗さんの連載の話で、それを読んで、大学に入ったばかりのことや東京に行った年に起こったことを思い出したから、書いてみようと思う。 当たり前のことなんだけど、忘れがちで、だからこそ、折に触れて思い出すようにしていること。 彼はジャニーズのアイドルで、当然有名な人で、彼の書いた(であろう)文章を読む限り、今まだ25歳?で中学生の時から、有名であるということで10年以上こんな思いを

          蜘蛛の巣にからめとられている話。

          『ノマドランド』を観た。

          もうずいぶん時間経ってしまったけど、観たことをきちんと覚えておきたくて。 もう一度見たかったのだけれど、ちょっとバタバタして見られなかったのが残念。 世の中の評判とか、そういうのは割と信じているので、自分が観に行きたいと感じた映画と評価が高い映画を選択肢に入れて、何をみようか考えるタイプなのだけれど、これは完全に前者。 予告を観た段階で、絶対観るのだと決めて、観た。 強く思ったのは、一人で生きること、誰かと生きること、年齢を重ねることについて。パートナーと死別してからの主

          『ノマドランド』を観た。

          『まともじゃないのは君も一緒』を観た

          もちろんネタバレします。 鑑賞に対しての動機としては、映画見るたびに予告に出てきたから、単純接触効果のせいもあると思うのだけど、如何せんド田舎なので、たった一つのシネコンで今週公開なの、これとミナリだけで。ミナリも観たんだけれど。また書きます。 そんなことより、多分一番の理由は、成田凌さんに対する信頼感が我ながらえぐいのです。 元々素敵な俳優さんだと思っていたのだけれど、『窮鼠はチーズの夢を見る』を観た時、やばい、以外の語彙を失いかけて。なんだろう、膝を抱えて座っている姿に

          『まともじゃないのは君も一緒』を観た

          大好きだった芝居「ビューティフル・サンデイ」を思い出した

          昔好きで好きでたまらなかったお芝居のことを思い出した。 タイトルは、『ビューティフル・サンデイ』という。 ジャニーズWESTの桐山君が、まだジュニアの時に、瀬奈じゅんさん、葛山信吾さんとやったらしい。記事を見つけた。 私がこのお芝居を観たのは、2003年のことらしい。第三舞台の「朝日のような夕日を連れて’91」をBSで観て、小須田康人さんという俳優さんを知ったことから始まる。当時大学生の私は、そこに出ていた、知っている勝村政信さん、筧利夫さんを差し置いて、大高洋夫さんと小須

          大好きだった芝居「ビューティフル・サンデイ」を思い出した

          共有するということ

          について、考える機会があったので、残しておこうと思う。コロナ渦で増えてきたライブ・コンサートや演劇の配信によって、ガチの地方住みとして享受したものと、生、ライブの良さの間で考えた、感じたことについて、書いてみます。 共有には、たくさんの階層があると思うけれど、まず、生・ライブでは、空間、時間を同時に共有できる。そこで得られる最も大きなものは、『温度感』ではないかと感じている。空間の共有は演者とだけではなく、その場にいる観客間の共有でもあり、それによって、得られる高揚感や緊張

          共有するということ

          チョコレートと氷砂糖

          10年前の3月11日を、私が知っているあの日を、これ以上忘れないように、書いてみようと思う。ただただ長い、備忘録になると思うけれど。 終わったとか、忘れるとか、思い出すとか、何もできなかった後悔とか、恐怖感とか。あの時の、あの頃の私は、自分の中に生まれた初めての感情を上手に処理できなかった。あの時ほど、財力が必要だって、それがないと何もできないって痛感したことはなかった。コンビニの募金箱にお釣りを入れるのが関の山だった。 10年は、長い。時は流れていくから、あの時の気持ち

          チョコレートと氷砂糖

          映画『ヤクザと家族 The Family』を観た

          ※当然ネタバレを含みます。 動機この映画を観た動機は、やっぱり綾野剛さんと舘ひろしさんっていう組み合わせ。あと、割とレビューサイト等の点数高いものって、ある側面の正しさを持っていると思っているタイプなので、4点越えしている作品は見ておきたいなというのはあって。 舘ひろし=あぶない刑事で生きてきたので、おお、反社の親分か、っていう。 あらすじ薬物中毒で父親を亡くし、グレているのにヤクザにはならないと言い張っていた山本(綾野剛)が、柴咲組組長・柴咲博(舘ひろし)に助けられ、父

          映画『ヤクザと家族 The Family』を観た

          映画『花束みたいな恋をした』を観た

          ※ネタバレを含みます。 動機正直、DVDかWOWOWで良いと思っていたのだけれど、5週くらい興行収入1位というのは、何かがあるのだろうと思い、映画館での鑑賞を決めた。 俳優菅田将暉には興味があること、サブカル好きには刺さるという評判も聞いたので、楽しめるだろうとは思っていた。 あらすじ東京・京王線の明大前駅で終電を逃したことから偶然に出会った 山音やまね麦むぎ (菅田将暉)と 八谷はちや絹きぬ (有村架純)。好きな音楽や映画が嘘みたいに一緒で、あっという間に恋に落ちた麦

          映画『花束みたいな恋をした』を観た

          映画『すばらしき世界』を観た

          ※ネタバレを含む主観ですのであしからず。 鑑賞の動機となんとなくのあらすじ監督、俳優、見ない理由がなかった。 そして、少し落ち込んだ。 殺人事件を起こし、刑期を終えて出所した三上(役所広司)。まっとうに生きようと苦戦するが、それを番組の企画として利用しようとするテレビマンが現れる。三上は本当に更生しているのか、彼の生い立ちは彼の生き方にどのように影響しているのか。三上はどのように生きていくのか。 以下ネタバレ込み。 衝撃一番の衝撃は、クレジットが出た瞬間。ぞっとした。

          映画『すばらしき世界』を観た

          映画『ライアー×ライアー』を観た

          ※ネタバレを含みます。 動機は【森七菜】原作漫画も読んだのだけれど、それもこれもすべて、【森七菜】という女優さんに惹かれたことから始まった。 はっきりと彼女を認識したのは、NHKの番組で、ホフディランとスマイルを歌っているのを見た時で、驚くほどにまっすぐに届くその歌声に驚いて、なぜか涙が出てきてしまって、なんと素敵な女の子だろうと思ったのだ。 気になったら調べられるとても良い時代を生きているので、とりあえず、主演していた連ドラを観たところ、とても可愛らしくて、パワフルで、

          映画『ライアー×ライアー』を観た

          親って大事にしないといけないものですか。

          このタイトルは、我ながらわかりやすいなと思う。 だって、こんなタイトルをつけること自体が、「親が嫌いです。大事になんてしたくないです。」って宣言しているようなものでしょう? 笑い話として、親も含めて聞かせたことはあるけど、母親に対して、初めて殺意を持ったのは、年長の時。まだ6歳(にもなっていなかった。なっていなかったのが自覚的なのは、母が忘年会で酔っ払って帰ってきたのがきっかけだったから。そして私は早生まれ。)なのに。 ありかを知っていて、自分が唯一まともに扱える果物ナ

          親って大事にしないといけないものですか。