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台湾ドラマ「グリーン・ドア -傷ついた魂の集う場所-」(魂囚西門)

主演:ジャム・シャオ(蕭敬騰)、クオ・ビーティン(郭碧婷)、エンノ・チェン(鄭宜農)、シェ・インシュエン(謝盈萱)、シェン・ハイロン(沈海蓉)
2019年 全6話
いしゃーしゃ的オススメ度:★★★★★
(写真=Netflix公式サイトより)

「ボク、歌手だけど主演俳優やっちゃうよ」シリーズ、第3弾目は台湾。
韓国と日本はアイドル歌手だったけど、この主演のジャム・シャオは台湾ポップスやC-POPでは実力派歌手、プロデューサーとしても人気の大物アーティストの一人。というか、彼が俳優もやってるなんて知らなかったので、興味本位で観てみた作品だった。

幽霊にカウンセリング

ジャム・シャオ演じるウェイ・ソンイェン(魏松言)はアメリカで臨床心理士をしていたが、台北に戻り、「グリーン・ドア(綠之門)」というメンタルクリニックを開く。クオ・ビーティン演じる、アメリカ留学時代からの恋人で、大病院院長の娘であるホン・ユーメイ(洪玉玫)が、台北の権力者などの患者を紹介するも、ソンイェンはアメリカでの経験を笠に着て高飛車な態度を取り、患者を怒らせてばかり。エンノ・チェン演じる大学時代の後輩で助手を務めるリウ・ザオユン(劉早雲)に家賃も払えないから患者を取るようにと諭され、真摯に患者と向き合うように努力することにした。

そんな矢先、ひょんなきっかけでクリニックに訪れたのはシェ・インシュエン演じるユー・シウチー(余秀淇)という女性。しかし、彼女にはなんと数日前に死んだヤクザの魂が乗り移っていたのであった。
同じ頃、ソンイェンのクリニック兼自宅の鏡にマリーという女子高生が現れるようになる。2036年から来たという。血だらけなのだが、何が起こったのか覚えていない。
また、助手のザオユンの祖母リーホアが危篤となるが、ソンイェンのクリニックに現れる。どうしても過去に恋をしていた人にわだかまりがあり、死にたくても死にきれない。

自分は生きた人間より、幽霊に必要とされてるんじゃないか?ソンイェンは過去、現在、未来の彼女たちの魂が救われるよう、心理カウンセリングを試みることにしたのであった。

ファンタジー設定だが引き込まれるストーリー

幽霊にカウンセリングなんてとんだファンタジー設定と思いきや、シウチー(現在)、マリー(未来)、リーホア(過去)たちのストーリーにそれぞれミステリー要素が入っており、カウンセリングから何が引き出されるのか興味を掻き立てられる。それぞれの患者に心理学上で規定される障害や心理状態を当てはめてみて、それに対する治療法を試してみる。

ヤクザと女性が入れ替わるシウチーを演じるシェ・インシュエンの演技は特に素晴らしくて圧巻。シウチーを「解離性同一性障害」なのではないかと疑い、ソンウェンはそれに対するカウンセリングを行う。
マリーには何か「バタフライ効果」が作用したのではないかと考え、催眠療法やロールシャッハテストなどを施してみる。
また、祖母リーホアには「未完の仕事」があったのではないかと考え、やはり催眠療法を施してみてその秘密を探る。彼女の若い頃を演じる女優がとても素敵であった。

恋人ユーメイとの結婚は?

ユーメイはソンウェンの仕事が軌道に乗るのをサポートする一方、そろそろ彼と結婚したい。サプライズのプロポーズをしたり、新居を見に行ったりいろいろとアプローチするが、ソンウェンの頭の中は幽霊へのカウンセリングでいっぱいいっぱい。ユーメイもそんな彼を諦めた方がいいのではないかと思い始める。

果たして二人の恋の行方は?
幽霊達の魂は救われるのであろうか?
“シャッターアイランド”的な結末が待っている。

こちらがジャム・シャオ歌うエンディングテーマ♪英語だし、女性が歌ってるのかと思ったら彼だった。
「ボク、歌手だけど主演俳優やっちゃうよ」シリーズ、まだ現在2本歌手が主演のドラマを視聴中なので、続ける予定。


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