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第3話 パピコ理論とファミリー会

BBQ事件以来、私は「どうやったら娘から「パパ嫌」と言われないですむか」について色々な人にアイディアやtipsを聞いて回りました。

今回は「質のいいインプットが素晴らしいアウトプットをもたらす」というお話です。

パピコ理論とは

「娘からの評価を上げる方法」をあちこちでヒアリングを続けているうちに、20代の女性友人(仮名なりまっちゃん)から貴重な意見を頂きました。

「簡単です。まずは娘さんの友人からの評価を上げればいいんです」

なるほど。常々仕事では「グーはパーに勝つ必要はない。グーはチョキに勝ってチョキがパーに勝てばいいんだ」ということを言っている私にとっては非常に共感できる内容です。「将を射んとせばまず馬を射よ」ですね。

次なる疑問が湧いてきます。ではどうすれば、娘のお友達からの評価を上げることが出来るんでしょうか。

「簡単です。アイスとか上げればいいんです。それもハーゲンダッツとかすごいのじゃなくていい。パピコの片方とかでいいんですよ」

なるほど。これを私はパピコ理論と名付けました。それなら僕でも出来る!。仲の良い友達といえば、通園バス停が一緒のとわちゃん(仮名)が良い気がします。

いや、でも待てと。

結構考えてみると状況が難しいことに気が付きました。どういう状況があれば、娘の友人に自然にアイスを渡すことが出来るんでしょうか。一歩間違えれば警察に通報されます。

ちょうど、相談したのが8月中旬でした。下の子供が生後10か月の我が家にとって夏休みはどこかに行くことも難しかったので、「そうだ花火大会をやろう!」と思い付きました。「簡単な花火セットを買ってくる」ってここ数十年やったことないですが、幼稚園の娘にとっては楽しそうなアイディアに思えます。ドリカムの「サンキュ」の絵柄が脳裏に浮かびます。

(写真はうちの娘ではありませんw)

ファミリー会

奥さんに本音のところを隠しつつ伝えて、お友達に声掛けをしてもらったところ、「今度の土曜日に来れる人」的な急なお願いにもかかわらず、なんと5家族から参加いただけることになりました。さらに「駅ビルの上(フードコートとビアガーデンを割ったようなスペース)だと16時から飲めるので、そこで食事してから花火しましょう」という素晴らしいアイディアも出てきました。

当日、16時になると私は場所取りに急ぎました。いかんせん、6家族って子供含めると20人を超えます。無事席を確保して、みんなで飲み物食べ物を買ってきて、乾杯!と会が始まりました。

この集まりを今後に向けて「ファミリー会」と呼ぶことにします。

ファミリー会がなぜ楽しいか

席はパパさんグループとママさんグループで分かれて、飲み始めました。幼稚園イベントやバス停でよく合う人もいれば初対面の人もいますが、それでもいざ飲み始めるとあることに気がつきました。

それは「幼稚園のお友達家族と飲みに行くと、子供同士で遊んでくれるので、安心して飲める」ということです。

特に子供が一人の時には、夫婦が揃っている状況では、どちらかが子供の面倒を見ている時には片方は少し時間的余裕があるのですが、「下の子供が生まれると、常時マンツーマンディフェンスが求められる」ということに直面していました。

しかし、6家族も集まると小学生のお姉ちゃんとかもいるため、子供同士で遊んでいてもある程度任せられます。しかも長い夏休みで久しぶりに大勢のお友達に会えるのも楽しく、子供もいつも以上に楽しそうに見えます

さらにママさんといえば、当然毎日子育てが大変で夜に飲みに行くこともできません。でも、こういう機会があれば(小さい子供さえ寝てしまえば)ゆっくりママ友とお話も出来ます。授乳が終わっているお母さんならアルコールまで飲めちゃいます。

子供たちも勝手に遊んでくれて、ママさん達も楽しそうであれば、パパさん達も心ゆくまで飲むことが出来ます。いつもは遠慮して土日は1杯しか飲めないアルコールもついつい進みます。だってしょうがないですよね!パパ友にすすめられるんだもん!

これぞ三方一両得(笑)。もちろんパピコ理論実践のため、以前の知見に基づいて、娘の友達にも目線を合わせて話を聞いたり、ハイタッチをしたりしてボディタッチを欠かしません。

すっかり出来上がって大事なことを忘れそうになりましたが、あたりも暗くなってきたので公園に行って花火大会を始めました。

花火大会とその後

公園に移動して花火大会が始まりました。ビビりなうちの娘も楽しそうに花火をしています。私は頃合いを見て抜けだし、コンビニで6本入りアイスを買ってきました。ちょうど(ターゲットとしていた)とわちゃんのお姉ちゃんがみんなのまとめ役をしてくれていたのでお姉ちゃんにアイスの配布役をお願いして当初の目的を達成することができました。

ふー。ほんと、パピコ理論がなければこんな素晴らしい会はたどりつかなかった。今回のがどのくらい直接的に娘の評価に影響があるかわかりませんが、何はともあれ最高の時間であったことは間違いありません。

とはいえ、うちの奥さんからは「自分だけ目立とうとするな」的なご指導があり、直接的にアイスを買うことはこれを機会にご法度となったのですが、この会を楽しいと思っていたのはうちだけではなかったらしくファミリー会は定期的なイベントになったのでした。

まとめ

ということで、「質のいいインプットが素晴らしいアウトプットをもたらすよ」というお話と「なぜファミリー会が楽しいのか」というお話でした。

ぜひインプットを増やすためにも、皆さんのご家庭での楽しい取り組みを教えてくださいねー。

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