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良いも悪いも使う人間次第

「セルロイドの玩具(おもちゃ)を買おう」
ふと、そんな一文が頭をよぎりました。

確か中学か高校の国語の教科書に載っていた話の一文だったと思うのですが、それ以外がまったく思い出せません。

なのでGoogle先生に「セルロイドの玩具を買おう」とは何ぞや? とお聞きしてみます。

すると光の速さで答えてくれました。

彫刻家の舟越保武氏の随筆『水仙の花』の一文であると。

本文を一部抜粋しているブログなどを読むと、学生時代の記憶がおぼろげながら蘇ってきます。

国語の授業では誰かが指名されて区切りのいいところまで朗読するのがお決まりでした。

自分が朗読したかまでは定かではありませんが、クラスの何人かは泣いており鼻をすする音が教室の中でこだましていたことを思い出しました。
その内の一人が私です。

そう、『水仙の花』は悲しい内容なのです。

ウン十年前のことなので教科書に載っていた全文は忘れてしまっても、「セルロイドの玩具を買おう」という印象的な一文は脳裏に焼き付いていたのでしょう。

と、疑問が解決したところで、再度ふと思いました。

インターネットがなかったら、どうやって答えにたどり着くのだろう?

手がかりは”「セルロイドの玩具を買おう」”と”教科書に載っていた”ということだけです。

その教科書を見れば一目瞭然ですが、学生時代の教科書を捨てずにいる人のほうが少ないでしょう。私も結構前にまとめて処分してしまいました。

他の手段としては、図書館に行くことでしょうか。
手がかりが少なすぎて自分で探せる気がしません。
まあ、スタッフの方に聞いたら案外サクッと解決してくれるかもしれませんが、ちょっと恥ずかしい。

あとは、会う人会う人に聞いてまわるぐらいしか思い浮かびません。
運が悪ければ永遠に謎のままです。

インターネットがあって良かった。

テレビや新聞などのオールドメディアは殊更にインターネットの負の部分を強調して悪者のように伝えます。

確かに犯罪に使われたりフェイクニュースなどの悪い部分があることは事実です。
しかし、悪いのは悪用する人間であってインターネットは便利な道具にすぎません。

良いも悪いも結局のところは、使う人間次第なのでしょう。



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