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「今」だけではなく「全体」を見据えた、開発そのもののUXデザイン

私が担当することになったのはアプリ開発のUIUX設計とのことでしたが、話を聞いてみると、まだコンテンツは固まっていませんでした。
現状の教育プログラムは、Face to faceで時間を拘束して実施しているのを、時間場所問わずに、楽しく続けられるアプリにしたいという希望と、Lessonシーンはこんな感じ、ランキング画面はこんな感じ、といった各要素の画面ラフはありました。
さて、何からはじめよう?
私の腕がゴリゴリなっているのが聞こえました。

まずはプロジェクト全体の構成案の可視化

私が今回参画できるのはごく一部期間にしかすぎません。今メンバーたちが考えているアプリのコンテンツ内容を考えると、最初のリリースはミニマムスタートを切り、その後コンテンツとして拡充していく必要がありました。
そのことはチームメンバーみんなが認識していましたが、目に見える形で残っていませんでした。
そこで、まずは開発期間にこだわらずにアプリ全体を俯瞰した概要のツリーマップを用意しました。これを元に、初期スタートのスコープはどこまでか、その後の開発をどう進めていくかを検討しました。

効果

これを見たことで、メンバーたちが取り組むべきプロジェクトの全体感を改めて把握できた様子でした。まだ概要レベルでの検討にすぎないので、さらに精緻化していくのが今後の課題です。

全体を通しての中間ゴール、最終ゴールの設定

並行して、アプリ開発〜リリース後の指標としてKPIとKGIについて議論しました。

KPIとはKey Performance Indicatorの略で、最終的なゴール(KGI)を達成するための中間ゴール指標のようなものです。
KGIとはKey Goal Indicatorの略で、最終的なゴールが達成されているか検討するための指標のことです。

アプリ開発を段階的にリリースしていくにあたり、どうなったら我々のプロジェクトは成功と言えるのかを話し合いました。

一般的なKPI/KGIといえばビジネス観点や大衆向けのコンテンツであることが多い気がしますが、今回のケースはビジネス観点はなく、かつ特定のユーザーに適合していくもの。そのため、今回のプロジェクトに適切なKPI/KGI設定をする必要があります。
なぜアプリをリリースするのか、ユーザーはどうありたいのか、また、このアプリの最終的なゴールはなんなのか。様々な観点のテーマやゴールが飛び出しました。

効果

この議論を通したことで、現状だけでなく、将来的な取り組みについてメンバーが意識するようになった様子でした。
加えて、ゴールとひと言で言っても、様々なベクトルのゴールが複数あることも見えてきました。それらを達成するためには、KSF(Key Success Factorの略。ゴール達成の主となる要因)を把握しておく必要があります。現状はまだ固まっていませんが、今後はより具体的な落とし所を模索していきます。

スタートの姿勢が肝心

タイトルにUXデザイン、と書きましたが、要はスタート時に以下2つをきちんと意識することが大事だと感じています

・プロジェクト全体の進行整備
・開発メンバーの意識の醸成と方向性の共有、認識合わせ

私の経験上、プロジェクトのはじまりは、主にスケジュールの関係で見切り発車をしがちなところも多々ありますが、これらに関しては特に押さえておきたいところです。

今後、おそらく思い通りに進まないこともたくさんあるでしょう。(今まさに文化的な意識の違いを感じています…詳しくは後日)そしてそこが面白いところでもあります。
今後も柔軟に対応しながら進行できればと思います。

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