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[#50] ハウスメイトだったピエトロの話

私のハウスメイトだったイタリア人のパオロが帰国した後、空き部屋に新たに入ったのが、イタリア人のピエトロでした。

彼もパオロと同じく大学卒業前の夏休み期間に2〜3週間の滞在で来ていたのですが、それがちょうど私がホリデイをとって旅行をしていた期間とかぶっていたので、実質一緒にいたのは1週間かそこらだったのと、通っている語学学校も異なっていたため、ほとんど交流した記憶がありません。

うちのホストマザー(以下おばあ)は、私の通っていた語学学校(English Language Centre Brighton)の学生しか受け入れないポリシーだったのですが、コロナ禍で、みんな空き部屋をリモート仕事部屋に変えてしまったため、ブライトン近隣のホームステイ部屋の供給が減り、他校から懇願されて受け入れた、という事情があったようです。

ピエトロが滞在していた一週間の間、彼はおばあと夜一緒にテレビを見てみたり、おばあの飼い猫をなでながら日常会話をしてみたり、密な交流を図ろうとしていました。しかし、おばあは割と一人の時間も大事にするタイプで、ピエトロに対しての返事が結構そっけなく、これは違うぞ…と察したのか、すぐそれをしなくなりました。

あとピエトロは、おばあの作る、ゆですぎでグズグズのパスタ(ブリティッシュスタイルパスタ)を食べて、イタリア人の矜持を見せようとしたのか、ディナーでジェノベーゼスパゲティを振る舞ってくれました。
作り方は至ってシンプル、ゆですぎないように乾麺をゆでて、彼がイタリアから持ち込んだ瓶のジェノベーゼソースを絡めて出来上がりでした。
目新しい感動はありませんでしたが、おばあの作るブリティッシュスタイルパスタに比べたら、食べ馴染みのある硬さでシンプルに美味しかったです。

ではまた。

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