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【投資】日経平均4万円説(by 武者陵司氏)がついに!そして次は10万円?

昨日(2024年2月20日)の日経平均株価の終値は38,363円。過去最高値の38,915円まであと1.4%程度、そして待望の4万円まであと4.2%まできました。今でこそ「日経平均4万円」は現実的な数字として捉えられるようになってきましたが、いまから10年以上も前からその「日経平均4万円」を唱えていた方がいます。金融業界に勤めている人なら誰でも知っている、武者陵司(むしゃ りょうじ)氏です。


武者陵司氏

武者陵司氏は元ドイツ証券のストラテジストを経て、現在はドイツ証券のアドバイザー、そして自身も代表として株式会社武者リサーチを運営。経済と金融市場分析と中長期予想を目的とした、調査レポートなどを提供しています(武者リサーチHPより)。当方直接の面識はありませんが、同業界では非常に有名な方です。

日経平均4万円説はトンデモ論だったのか?

その武者氏が日経平均4万円説を唱え始めたのはいつ頃からだったでしょうか?Wikipediaによると2013年の3月とあります(Wikipediaでは検証不十分な項目になってますが)。ちょうどアベノミクス相場の始まりの頃でしょうか。自分の感覚ではもう少し前から唱えていたような気はするんですが、とりあえずはこのWikipediaの情報を信じて、2013年3月、今から11年前としておきます。

2013年2月から3月頃の日経平均株価はちょうど11,000円台から12,000円台を超えてきた頃です。基準を12,000とすると、そこから11年で約3.2倍、220%のリターンを達成してきました。

当時はあまりピンと来なかった日経平均4万円ですが、11年で3.2倍というと、年率約11%のリターンで達成する計算になります。もちろん、当時武者氏が「何年で4万円を達成するか」まで言及してたかどうか記憶にはありませんが、株価の期待リターンとして2桁、10%台を想定すれば、10年ちょとで達成できる数字ではあります。そうやってみると、当時の「日経平均4万円説」も、そんな「トンデモ論」「非現実的な御伽噺」ではなかったわけですね。

「次は10万円」も非現実的ではない

そんな武者氏も、近年はより強気に「2033年までに日経平均10万円」説を唱えているようです。

「日経平均10万円」、想像もつかない数字ですが、4万円からみるとそこから2.5倍です。武者氏は2033年まで、いまから9年後を想定していますが、実はこれまでの11%をそのまま維持するとちょうど9年後に10万円を超える形になります(4万円*(1+11%)^9=102,321円)。

当然、想定している11%のリターンは毎年一定ではありません。それよりも高い時もあれば低い時もあるでしょう。時にはマイナスの年もあるかもしれません。ただ、平均して株式投資から2桁の11%のリターンを期待するのは非現実的ではありません。足元日経平均のROEは9%前後、そして企業もこのROE向上に積極的に取り組んでいることから、今後9年から10年かけて日経平均が10万円になるというのも、けっして「トンデモ論」ではないんだろうなって気がします。

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