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【社員のThird Place】ヨガとの出会いが変えた 仕事との向き合い方

アイスタイル社員の“別の顔”を紹介するThird Placeシリーズ。第2回は@cosmeサービスのリテールCS部で部長を務めながら、プロのヨガインストラクターとして活躍される高松さんに話を聞きました。

※Third Placeとは:自宅や学校、職場でもない、居心地の良いカフェ等の「第3の場所」のことです。アメリカの社会学者レイ・オルデンバーグが提唱しました。ストレス社会において、ゆったりとリラックスできる場所を持つことで、責任感などから開放され、人生のさまざまな面でメリットがあるとされています。

  カオナビ「サードプレイスとは?」https://www.kaonavi.jp/dictionary/third-place/
高松 祥子
販売販促事業ユニット アイスタイルリテール 販売事業戦略本部 リテールCS部 部長

カスタマーサポート歴約20年。ネット通販、アパレル、海外オークションサイトなど物販に関わるEC業務を一通り経験した後に、2019年アイスタイル入社。現在はリテールCS部にて、EC・店舗ユーザー対応の他にソーシャルメディア分析、NPS調査、そしてユーザーさんのお声を元にした改善・満足向上の活動に取り組んでいる。
写真は「ヒールなので難しい…」と言いつつ、ガルーダーサナ(鷲のポーズ)を披露してくれた高松さん。

ー現在アイスタイルで働きながら、ヨガインストラクターとしても活躍されている高松さんですが、まずはヨガとの出会いについて教えてください。

いくつか起点はあるのですが、立ち振る舞いやオーラがとても美しく、考え方も前向きで素敵な方と出会い、何をされているのか聞いたら、ヨガのインストラクターさんでした。その時に「ヨガをしてる人って素敵だな」と思ったのが、ヨガに対する第一印象です。その後ヨガスタジオに通い始め、練習を重ねていくなかでもっと学びを深めたいとの思いから、ティーチャートレーニング(ヨガインストラクターを目指す人のためのレッスン)にも参加するようになりました。
そこから数年後、急遽インストラクターをしている友人の代行を頼まれたことがデビューのきっかけとなり、自主開催のクラスで何度か経験を積んだところで、スタジオ側から正式にお声がけいただいた、という流れです。

高松さんがインストラクターを務めるクラスの様子

ー実際にインストラクターとして活躍されはじめたのは、人に声をかけられたことがきっかけだったんですね!

はい。これはヨガに限ったことではないのですが、人から声をかけられて新しいことを始めることがとても多いんです。自分から売り込んだことは、ほとんどないと思います。例えば、以前勤めていた会社で総会の司会を頼まれることがよくあったのですが、後輩から結婚式の司会もお願いされたことがきっかけで、これを機に正式にアナウンスを学ぼうと学校に通いました。その後、いろいろなご縁があって、今では司会者という別の顔も持っています。

ーヨガだけではなく司会業も…! いくら人からのお願いとはいえ、経験がないことを引き受けるのは簡単ではないですよね。

そこは「頼まれたらNOと言わない」精神でやってきましたね。NOと言うのは、私にできると思って声をかけてくれる人に対して失礼だと思うんです。毎回必ずしも自信があるわけではないですが、教室に通ったり、本で学んだりして乗り越えてきました。費用や時間がかかっても惜しいとは思わず、今がチャンスの時だと思って目の前のことに取り組んできましたね。ヨガの語源『ユジュ(サンスクリット語で馬と馬車をつなぐ金具)』のように、常にあらゆるご縁や人とのつながりを大切にしたいと思っています。

ー仕事とヨガインストラクターの両立について教えてください。

毎日早朝に1〜2時間の自主練習、週末はヨガのクラスを3本受け持っています。その他に月数回のワークショップや、アスリートヨガの指導資格に特化したレッスン、また海外経験を活かして、外国人の生徒さん向けのパーソナルレッスンも行っています。ワークショップにはアイスタイルのヨガ部の社員の皆さんも参加していて、運動後にはみんなでコーヒーを飲んだり、おしゃべりをしたりと、社内外の交流を楽しむ時間にもなっています。アイスタイルは退社したけれど、引き続き生徒さんとして交流が続いている方もいらっしゃいます。

ーなかなかタフなスケジュールに思えますが、実際のところどうなのでしょうか…?

全部好きでやっているので、仕事との両立が大変とは思わないですね。体力があるのはもちろんですが、そこでの人との出会いや楽しさが、私のエネルギーになるんです。職人のように1本に絞って突き詰めることももちろん素敵ですが、私はたくさん選択肢があることでバランスが取れるタイプなんです。サラリーマンヨガインストラクターだからこそ、会社員の生徒さんの気持ちを理解できる部分もあると思うので、いくつもの選択肢を持つことで視野を広げ、考え方を柔軟にすることをいつも心がけていますね。

仕事に関しては、横連携がしやすくなったというメリットもあります。「あの部署にはヨガ部の⚪️⚪️さんがいるからちょっと聞いてみるよ」みたいな感じで。また社内で仕事以外のパーソナルを表現できるコミュニティーがあることも、心の余裕につながっていると思います。

朝からエネルギッシュなスケジュールをこなす高松さん。ランチにお弁当を2個食べてチームメンバーを驚かすことも。

ーヨガの精神は高松さんの仕事観にどのような影響を与えているのでしょうか。

いくつかの顔についてお伝えしましたが、いつも私の根底にあるのはやはりヨガだと感じます。ヨガを通じて自分を内観することで、できないことは受け入れ、人と競ったり比べたりしないというふうに思考も柔軟になりました。心がざわつくときもその理由を内観できるので、仕事との向き合い方も変わったと思います。仕事以外に大切な場所を持つことで、心に余裕が生まれて、執着することがなくなりました。

この「執着しない」という考え方は、公私共に私の行動に大きな影響を与えていると思います。「自分自身がどうにかなりたい」という考えは弱くなり、それよりも次世代に引き継ぎたいという思いで、会社でもヨガでも日々後輩の育成に情熱を燃やしています。会社でマネジメントとしての若手育成はもちろんですが、ヨガインストラクターを目指す方の先生(ティーチャートレーニング)の認定講師をしたり、自分のクラスを新人インストラクターに引き継いだりすることを実践しています。自分の中でやり切ったと思ったら、手放してみんなに活動を広げてもらうというスタンスなんです。

高松さんとCSチームメンバーの皆さん。

ー素敵ですね。では最後に、高松さんにとってのThird Placeとはどんな場所かお聞かせください。

執着やコダワリを捨て、自由にチャレンジし続けられる場所。また、その成長過程を楽しみ、人生を豊かにすることができる場所だと思っています。もし失敗しても、必ず自分の中にプロセスは残っているので、そこに自信を持てば、必然的に心の余裕が生まれ、仕事も楽しむことができると思います。

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