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映画『コヴェナント 約束の救出』を観て、思う。

先週23日公開の映画、珍しく6本も観たい作品があり、ギリギリまでどれを映画館で観るか悩んだ末、『コヴェナント 約束の救出』を鑑賞した。

観終わってシンプルに「コヴェナントを選んで、観て良かった」と思える作品だった。

今作はアフガニスタンでタリバンから追われることとなった米兵と通訳さんの絆の物語。話の舞台は2018年。
実際にあった話から着想を得て、描かれた作品だ。


戦争映画に苦手意識があり、なかなか容易には手を付けられないことが多かったが、今作は激しく苦しい展開はあるものの、生々しい描写が多くなかったので見やすかった。


そして、ガイリッチー監習の作品はいくつか観たことがあり、コミカルなスパイものやアクション映画が多い印象だったため、今作のような硬派な作品は初めて観た。

だが、ストーリー性と社会性、そしてスクリーンだからこそ味わえる迫力。そのバランスがとても良かった。ムダなシーンが1つもなかった。

タリバンという敵から追われ、時にハラハラドキドキして、1ミリも目が離せない展開。
カメラワークも良かったし、主演2人の台詞より表情で魅せる演技の数々がとても良くかった。2人の静かなる絆が良い。
そして目的は違えど、生きるためにひたすらもがき、あがく姿が忘れられない。


さらに、なにより本作が実話ベースで作られていることを忘れてはならない。

作中、2人は共に生き延びることができ、希望のある終わり方だったが、今もなおアフガニスタンでは家を追われ、命も危うく、国外に出たくても出られない。そんな人が大勢いる。

その現実を少しでも知るきっかけになったことが1番大きい。知らなかった世界の現実を少し知れたことが、この映画を見て良かったと思えた最大の理由だ。


この作品を通して改めて映画を観るのが好きになって良かったと心の底から思えた。

これまでの人生で見えなかった景色。報道だけでは分からない現実。
映画を通してまた違った目線で視野が広げることができた。

これからも幅広く様々な作品を観て、思い巡らせ、そして色んな知識を得たいと思った。

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