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354☆イタリアの年越しパーティーになくてはならないものって?

ぼんじょーるの!
小雨の降る木曜の朝、今日のイタリアはカトリックのエピファニアの祝日でお休み。
東方三賢人が、生まれたイエスに贈り物を持ってやって来た日です。

だから「こどもの日」みたいな雰囲気なんですが、魔法の空飛ぶ杖にまたがった魔女ベファーナは良い子にだけ暖炉にぶる下げておいた靴下にお菓子を入れておいてくれます。
悪い子はお菓子じゃなくて炭です(笑)。

そして、今日をもって12月8日から続いたクリスマスシーズンは終了。
クリスマス飾りも片付け、日常に戻ります。

と言いつつ、もう少しすると今度はカーニバルシーズンに突入なんですけどね。

さて、今日は私の今年のお正月、というか年越しを紹介します。
完全にイタリア式、とにかく長いです(汗。

21時ごろ友人宅に集まりました。
ホントは9人になるはずだったのに、1名陽性、3名濃厚接触者になりまして、結局5人で年越しすることになりました……1日に14万人以上も感染すると、さすがにこういう展開になります。

イタリアの大晦日

途中年明け0時をまたいで、全体的にひたすら食べて飲んで喋って大騒ぎして過ごすのが一般的です。

しんみり、おごそかに、という雰囲気はゼロ。
そういうのはクリスマスのものなのです。

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奥は別の友だちが作ってきた食パンカップのリコッタ&エビ&ボッタルガ😍
手前は私の野菜寿司で椎茸&パプリカ。
パプリカ、マグロに見えますよね!

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ウンブリア州はモンテファルコの有名ワイナリー、アルナルド・カプラーイのグレケット。
このワイナリーには以前、見学に行ったことがあります。
再び出会えるとは、嬉しい限り。

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ムール貝とアサリのワイン蒸し。
これだけで相当な量ですけど、このあと無理矢理お代わりさせられる。

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ホウボウのスパゲッティ。
イタリア語ではガッリネッラと呼ばれています。
身は少ないけど良い出汁が出るので、こんなふうにパスタソースにするといいですね。

高級リストランテの量でよろしくと言ったのに、大衆オステリア盛りだった(汗。

イタリアの年明け

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ここで0時になりまして、テラスから欠けたお皿をぶん投げる。
周りでは爆竹の爆音がすごいです。
お皿の割れる音にしろ、爆竹にしろ、大きな音が出るのがポイントではないかと。
おそらくイタリア的厄除け、厄払いの習慣と思われます。

昔は窓から一斉に不要なものを投げ捨てたそうで、中にはタンスやテレビなど大きくて重いものを階上から投げる人もいて、危ないから道を歩いていてはいけなかったとか。

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そして、プロセッコやスプマンテなど泡モノを飲むのも定番です。
打ちあがる花火を見ながら新年の幕開けをお祝いし、また部屋の中へ戻って夕ごはんのつづき。
そう、まだパスタまでしか食べられてませんでしたから(汗。

というわけで、1月1日0時半にやっとセコンドピアット、メイン料理(爆。

もうね、ホントにお腹パンパンなんですけど、とにかくこなして、最後のレンズ豆と豚足にまで行きつかねば(汗。

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セコンドはイカとアーティチョークの煮物。
これはさすがにこれぐらいの少量で許してもらえる🤣
イブの日は伝統的に魚料理を食べることが多いそうです。

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フェンネルとオレンジと黒オリーブのサラダ。
食事の〆にサラダを食べるのが一般的なイタリア人。
すごく不思議なんですけど、慣れてくるとこれも良いのです。
口の中も胃腸もスッキリ、サッパリする感じ。

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オレンジの皮とアーモンドスライスのハニーキャラメル。
ほろ苦いオレンジの皮に、カリカリに炒ったアーモンド、ハチミツの甘み、サイコーに美味しい。
作るのはなかなかめんどくさそうですよね。

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ヘーゼルナッツとアーモンドとシナモン入りの甘いパンはイタリアのシュトーレンみたい。
クリスマスシーズンに食べられるもので、パン屋さんでも買えるのですって。
焼き窯があれば作れるからかな。

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モンテファルコの農家が作ったサグランティーノ🍷
オイシイか分からないけど、一か八かで買ってみたと言ってましたけど、ちゃんと美味しかったです。

一緒に映っているボトルは白だったという、すでにベロベロな午前3時撮影。

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そしてやっとレンズ豆と豚足にたどり着く(笑。
イタリアの大晦日の定番だから絶対に食べなきゃダメなのです。

レンズ豆はコインのカタチに似ていることからお金に困らないように
豚足は豚の子だくさんにちなんで一家繁栄の象徴です。
これを食べて新しい年の幸せを祈願するという、いわばイタリアのお節料理みたいなものですね。

お豆だし、豚の脂が濃厚だし、とにかくヘビーなんですー。
ともかく無理やり食べて長い年越しの夜が無事に終わりました。

そして、家に帰りついたのは午前4時!!

そんなわけでせっかくの元旦は、昼頃まで寝て終日二日酔いという、おそらく1年のうちでもっともグダグダで無益な日になったのでした。



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