ぼんじょーるの！
スッキリ晴れて明るい日曜日の朝です。
でも風があって、それが冷蔵庫の中みたいに冷たくて、さすがシベリア寒気団、ハンパない（汗。

昨日はずっと家にいました。
パソコンの前にいたら速報ニュースが入ってきて、ついに新しいイタリア政府の宣誓式が大統領府で行われてるというものでした。

大統領府での宣誓式

まずはこちらをご覧ください。
私が見た生中継のアーカイブです。

生中継をそのままアーカイブしてるから、最初の立ち位置指示の声まで入ってるのはご愛敬、さすがテキトーな国、イタリア（笑。

イタリアに暮らして数年になりますけど、新政府発足に立ち会った、というと大げさだけど、イタリアにいたのはこれで3回目かな、たしか。
（調べてみました。2014年レンツィ、2016年ジェンティローニ、2018年コンテ、そして今回のドラギで4回目）

日本なら内閣が組閣されたあと、天皇陛下によって形式的に承認されますよね。
イタリアでは大統領に宣誓することによって、新内閣が承認されるようです。

宣誓式をこうしてライヴで見たのは初めてです。
厳かだけど、なんとなくホッとした表情のほうが勝っているように見えるのは気のせいかな？

法律学者だったコンテ元首相

GettyImagesから拝借した上の写真は、前回のコンテ内閣の宣誓式の様子です。
彼が首相じゃなかったら、イタリアはコロナで収拾がつかなくなってもっと大惨事になってたと思う。

コンテ氏はもともと法律学者だったんですよね。フィレンツェ大学の。

それが、前回の選挙で連立政権の党首2人がどっちが首相になるんだともめまして（汗。
どうするんだと大騒ぎなって。
そうしたらその2人、じゃ、自分らはそろって同格で副首相をやって、首相は政治畑とはまったく無関係な法律学者コンテにやってもらおう！政治の人じゃないし自分らがコントロールできるし！ってことになったらしい。

いわば「公式お飾り首相」ですね。

それが、コロナになって感染拡大防止のためのさまざまな法改正にあたって、法律学者、コンテの知識がものすごい役に立った！
本来なら首相から頼まれアドバイザーになるような人が、首相をやってたわけですから、話が早い。

ホントにイタリアはラッキーだったわ。
これは私の周りのみんなが言ってます。
コンテ首相、マジ、お疲れ様でした！！！！

チカラ技で組閣された新政府

さて、今回のイタリア新政府のことをGoverno Tecnicoゴヴェルノ・テクニコ、技術政府というそうです。
先日おしゃべりに立ち寄った友だちのところで、いろいろ教えられました（笑。

コンテが退陣したあと、マッタレッラ大統領によってドラギ首相が選ばれ、そして組閣に入るという、政治的な主義主張のない新政府です。
ちなみにいつもの通常の政府は、Governo Politicoポリティコ（政治）政府というらしい。

今回は 政治団体の政策ではなく、言わば大統領によってチカラ技で無理矢理作られた政府ということで、テクニコ、なんですね（笑。

いつもなら新政権発足まですったもんだの大混乱があり、場合によっては数か月も首相不在、無政府状態になるところです（汗。

さすがにそれはマズいと思ったんですね……だってコロナだからね、いま！

NHKが見られる！ということは

さて、そんなイタリア政治のあれこれに思いを馳せていた午後、東京の妹からラインで写真が送られてきまして。
それは日本の地震を伝えるテレビ画面を写したものでした。

で、ソッコー、NHKのWebサイトをチェックしてみたら……

いつもは「お住まいの国ではご覧いただけません」ってなっちゃうNHKニュース配信を見られるー！！！

これは日本的に一大事ということです。
ちなみに前回、NHKニュース配信を見られたのはコロナで首都圏に緊急事態宣言が発令されるときでした。

余震が心配ですね。

あと、断水が続いているそうで、この大変さは私、よーく分かります（涙。
ブラッチャーノ旧市街の家に住んでいた時、ちょいちょい断水になって、それがいつも突然、理由もなく予告もない断水だったので、すごく大変でした。
トイレはもちろんのこと、ちょっと手を洗いた時に洗えないってすごく不便ですよね（涙。

余震が早く収まり、水道も復旧され、いつもの日常が戻りますように。