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ミクソロジーはイタリアでもトレンドへ

Vol.081
ワイン大国イタリア。
イタリア人はみんなワインを飲む。
そういうイメージが強いと思う。
それはやはりその生産量が物語る背景といえよう。

もしかしてイタリアでワイン離れがはじまってる?

正確にいえばはじまってはいない。
これ結構討議されるところですが、イタリア人はワインからは離れてはない。
ただワインを消費する量が少なくなっているといえようか。
つまり、他のアルコール飲料の種類が増えたというのが正解かもしれない。
例えばクラフトビール。
私が日本で取り扱う商品でもあるが、イタリアでのトレンドを見る限り、確実にクラフトビールの成長は顕著である。
それはひとえに地元愛というか郷土愛強いイタリア人ならではという消費も見られるのだが、食事にはワインを選ぶので、食前酒的なアペリティーボにビールを楽しむという人が増えたと思える。

ただクラフトビールも色々あり、イタリアのクラフトビールのバラデンのように、全ての料理と相性がいいとする場合は、それでフルコースを楽しみたい人も少なくは無くなってきた。

アペリティーボに割入ってきたミクソロジー

そういうアルコールの種類が増えてきている中、特にここ数年注目されているのがミクソロジーというカクテルの世界が広がっている。
元々コロナ前の2016年くらいからじわじわときてはいた。
その代表がジントニックだろう。
そしてイタリアのクラフトビールブームからクラフトジンの流行がやってきた頃が2017年。
私もこの頃にイタリアのクラフトジンのジンアグリコロを輸入しはじめている。

日本でもジントニックブームは一過性には終わってないのは、今の売り場を見てもわかることだ。

そしてコロナ明けでも熱は冷めず、このミクソロジーの世界はどんどん広がっている。イタリアでもカクテルバーがとても増えてきた。

様々なスピリッツが並ぶ棚からバーテンダーの作るカクテルが楽しい。
早い時間帯でも満席なバー。

イタリアの中でもワインの銘醸地であるピエモンテは保守的な方なので、なかなか新規参入が難しい土地柄ではあるが、確実にミクソロジーの世界は広がってきている。

イタリアのミクソロジーはイタリアのエッセンスがある

イタリアのミクソロジーというかカクテルは、やはりイタリア人のエッセンスが入る。
これがとても楽しいし、愉快なときもある。


イタリア人のアペリティーボでは、もれなくスプリッツが定番だが、今はジントニックから始める人もいれば、色々でそれぞれだ。

ただスプマンテとか炭酸系のワインを楽しむことや白ワインを楽しむというのは減ってきているとは感じる。
その台頭がクラフトビールだったりミクソロジーだったり。

つまみもあえてイタリア料理ではく、フムスなどオリエンタルなものも揃えていて面白い。
結構野菜系が増えている。

もはやカクテルを提供するナイトバーはスピークイージーとした大人のイメージがあったが、もはや若者が楽しむ気軽なものへと変化してきているのか?

ただ若者のアルコール離れというか、Z世代からはモクテルというノンアルコールのカクテルを楽しみたいとする人も増えている。なので各バーでは、ノンアルコールのカクテルメニューなども豊富である。

日本も同じような傾向がある。
私はオーセンティックバーも好きだが、クリエイティブなミクソロジーを楽しむのも好きだ。

しばらく日本に戻ってもバーホッピングも楽しみたい。

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