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リサイクルからリチャージする発想のフランス

Vol.032
マルシェでの買い物は野菜だけではない。
卵ももちろん買う。
そのために外出前に、空の卵パックを準備しておく。
それと少し紙袋。

土日は特に賑わうマルシェ

フランスのマルシェといえば土日は激混みになる。
というのは、お店がオールスター揃うような感じだ。
なので食材という食材がなんでも買えるのである。

週末こそ賑わいのあるマルシェ。

日曜のマルシェが混むというのは、イタリアとは異なる。
なぜならイタリアは日曜日はきっちりとお休みするところが多いからだ。

卵やはちみつはリチャージという発想

フランス暮らしでは、卵やはちみつは欠かせない。
なので、それに伴う包材も必要になる。
スーパーで買ったものは、使用済みになればその包材を捨て、新しいものをまた買う。
しかしマルシェでは、使った空の卵パックや空瓶を持っていってチャージしてもらうというのが習慣である。

この空パックを持ってマルシェへ卵を買いに行く。

はちみつは、大きなドラム缶のようなステンレス缶にたっぷりの蜂蜜を注いで分けてくれる。
この注いでくれるのが、ちょっとしたエンターテイメント的で見ていても楽しい。

はちみつも空瓶を持参してリチャージしてもらう。

空の紙袋は、マッシュルームやパンなどを包むためにリサイクルしたものを使用する。

とにかくリサイクルした包材は自分のものなので、管理もよくわかっている。
瓶は使用前に熱湯煮沸したものを持っていく。

こういうリチャージはもうだいぶ習慣づいているフランスである。

SDGsを意識しないでも、定着するエコロジーの認識

フランスは、SDGsを頑張ってますという発想よりも、こういう工夫をすればいいよねみたいな発想だ。
そして、リサイクルした包材でリチャージしてもらっている自分はとても気分がいい。
だって無駄がない。
ゴミがないのだ。

やはりパリ協定の意識がというか、プラごみ削減の意識も相当定着している。
地球温暖化を防ごう、ゴミを減らそうという意識は子供にまでも行きついている。

一方のイタリアはヴェネチアでは、観光でお越しになるみなさまに、水汲み場を案内し、再生可能なボトルを持参するように呼びかけている。

フランスだけでなく、イタリアもリチャージすることが根付きつつある。

SDGsはイベント行事ではなく、普通の生活の中でどのように取り入れられていて、それが習慣になっているかが焦点なのだ。


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