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【サッカーの目的・攻守の原理原則】Part1

今回の記事からは、【サッカーの目的・攻守の原理原則】について2回に分けてお伝えしようと思います。

第1回
1. サッカーの目的を理解しているか
2. エリアの理解
3. 攻撃の目的と原則【構築とアタック】

第2回
4. 攻撃から守備への切り替えの目的と原則
5. 守備の目的と原則
6. 守備から攻撃の切り替えの目的と原則
【番外編】そうは言っても…

の内容でお伝えしようと思います。
それでは早速本題に入ります。

⒈     サッカーの目的を理解していること



サッカーの目的は何ですか?と質問を投げかけると、意外に答えられない人が多い。

答えはものすごくシンプルである。

サッカーの目的は「相手より1点でも多く得点を取ること」であり、同時に「失点を最小で抑える・相手よりも少なくすること」。これがサッカーという競技の目的である。


「ゴールを奪い得点をとること」、そして「ゴールを守り失点をなくすこと」

どんなに素晴らしいゴラッソも泥臭いゴールも一点であり、ブロックを作って自陣で深く守る守備でも、前線からプレスに行く戦術でもとにかく失点が少なければ、究極的な話でいうとサッカーの目的を達成していると言えます。



賛否あると思いますがJ1に昇格を決めた町田、リーガで言えばバルサ・レアルという2強に割っ
て入るアトレティコといったチームはサッカーの目的に忠実であるチームと言えます。



ではここからさらに深堀していくと・・・
上記で述べたことが攻撃と守備、またはボール保持時とボール非保持時の大きな目的です。


〇攻撃→ボール保持
●守備→ボール非保持

□ボール保持者→ゴールから逆算したプレーを選択
■ボール非保持者→自分のチームが攻撃しているのであればゴールから逆算したプレーを
選択、自分のチームが守備をしているのであればゴールを守ること、ボールを奪うことから
逆算したプレーを選択する


シンプルな問いではあるが、私が指導を通して
「この選手・指導者はサッカーの目的を理解しているのか?」
と思うことが多々ありました。


そして、「【ある地点】から逆算したプレーを選択できているか?」ということが選手を見ていく上
で非常に重要な要素となります。


サッカーには以下のサイクルが一試合で何度も展開されます。
「攻撃→攻守の切り替え→守備→守攻の切り替え→攻撃…、」
これらのスイッチの切り替えが早い選手が、「攻守の切り替えが早い」と指導者としては認
知することができますし、これができるからこそ「今自分は何をするべきなのか」が把握
きます。


すなわち上記ができることが、今自分が何をするべきなのかを「判断できる選手」と私は考
えています。

2.エリアの理解

次にサッカーの目的が理解出来たら、どこで(どのエリアで)どんなプレー(優先順位)を
するべきなのかを理解しなければなりません。


しかしながら私も指導していて、違和感のある指示を選手たちにしていたのは事実です。
「もっと考えろ」
「判断しろ」

と、声をかけた自分がそこにいました。


「もっと考えろと指示を出したが、考える材料を与えているのか?」
と不意に思うときが多々ありました。


そこで、選手にとっても指導者にとっても非常に重要なのが「エリアの理解」。
現代サッカーでは、コートを3分割して考える方法が主流であるが、選手たちは自分がどこ
のエリアでプレーをしているかを理解している必要があります。
下記の図(図1)をご覧ください。

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