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江戸っ娘の着物日和 vol.3: 師匠の演奏会

江戸っ娘、実は津軽三味線なるものをかれこれ4年半ほど習っています!
なぜ津軽三味線かって?
これ、よく聞かれる質問なんですが、実はほんとにやりたかったのはお琴です(笑
じゃ、それがなぜ三味線になったのか・・・

実はこの答、シンプルで「分解し、持ち運びできるから」!
私たち、日本に生まれ、日本に育ったものでも意外に知らないのですが、竿の部分で3分割できるんです♪
分割できれば、海外でもどこでも持ち運べるので、海外の友達が日本に遊びに来ても、江戸っ娘が海外行っても演奏できる!ってことで、津軽三味線になりました。

相棒

もちろん、もともと津軽三味線に興味が全くなかったというわけではなく、洋楽器にはない枯れた渋い音と、西洋音楽の「その時の感情を表現する」とは違う音楽に興味がありました。
西洋音楽の場合、「タイトルは後世の人が勝手につけた」というものもありますが、有名なショパンの「別れの曲」なんかは状況をイメージして弾きやすいですよね~。

でも、「じょんがら節」なんて聞いても、名前からも、曲からも、何をイメージしているかわからない!!
そんな全く知識のない状況から、カルチャースクールを検索し、見つけたのが今の師匠です。

コロナ禍のこの2年、他に漏れず、先生の演奏会もなく、弟子の発表会もなく、お稽古を行き来する静かな2年でした。
それが今年の4月上旬、ようやく先生の演奏会があるということで、初めて着物を着ての演奏会にウキウキとお出かけできる運びになったのです^^

この日は、前回ご紹介した米沢紬に初めて袖を通した日でした。
というか、前々から「この日におろすぞ!」と決めていました。
帯は、この米沢紬と一緒に買った麻の葉模様のポリエステルの半幅帯です。このコーデにした理由は、ちょうど桜の季節だったので、色合いで季節を表現したかったから♪

全身コーデはこんな感じ

とはいえ、実は着物のルールとして、俳句の季語と同じように少し季節を先取りし、旬の時は避ける、というものがあります。
元々、日本の普段着だったのに、誰が考えた?って感じではありますが・・・(他にも謎ルール、いろいろあります。汗)
このルールに則ると、桜の柄の入った着物は着れないということになりますが、今回のコーデの場合、色合いは桜ですが、桜の柄が入っているわけではないですし、色だけでいえばツツジとでも何とでも言えてしまう(笑
これが色コーデのいいところです!

また、こういう日本文化系の催しものだと、江戸っ娘以外にもお着物をお召しになってくる方がいらっしゃるので、それもまた楽しみの一つです。
着物のいいところに、絶対に同じ柄が重ならないという点があります。
最近では、ポリエステルだったり、量産用の生地用印刷機でプリントされるものもありますが、やはり多くは職人さんのお手製なので、どんなに雰囲気が似ていても一点物!
そのため、こういう場で他の方の着物姿を見るだけで、色・柄・帯結び・髪型など自分のコーディネートの勉強にもなります♪

そして、不思議と歌舞伎座以外では着物警察の話は聞かないので、安心して着物を着ていけるのもいいところです。
歌舞伎座も大丈夫だよ~、なんて着物仲間は言ってくれるんですが・・・江戸っ娘は江戸っ子なのに、怖くてまだ挑戦できてません・・・
なんたって、めったにお太鼓結びしないので、下手なのです(ーー)
そのうち、勇気を振り絞って挑戦したいと思ってますので、その時は皆さんにも共有できたらいいなぁ、なんて思ってます。

そんなこんなでの久しぶりの演奏会。
普段、狭い教室で弾いているだけの音とはちがい、大きなホールではただでさえ響く津軽三味線の音が何倍にも広がり、迫力が一段と増します。
師匠と師匠の兄弟弟子との音の掛け合いも圧巻で、これぞ津軽三味線の醍醐味を存分に味わった演奏会でした。

そんな江戸っ娘は、師匠と一緒に出演していた姉弟子たちにはばれなかったものの、会場ど真ん中の席にいたせいか、師匠にはしっかり見つかっていました。

ちなみに、最後になりましたが、この日の帯結びはみやこ結びです。
江戸っ娘はこの帯結びが好きで、しょっちゅう結んでます。
その理由はお太鼓ほどきっちりしてないけど、文庫よりもボリュームがあるため、華やかでかわいらしく見えるから。
また、表に出す帯の端の部分を、胴回りと同じ柄を出してもいいし、裏の柄を出してもいいし、2本あるので表と裏両方の柄を出してもいい、とアレンジが自由自在なところもお気に入りポイントです♡

表と裏、一本ずつに結んだみやこ結び

みなさまも着物に興味持っていただけたら、自由に着てもらえたらいいな、と思います。

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