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How Women Rise?

2023年は、自分のキャリアについていっぱい考えて、結局何も動けなかった年でした。今年度から2つのチームを兼任して、公私とも忙殺されるまま秋になり、昇格試験を受ける余裕も実績できず、昇格試験に2回目のチャレンジで合格した夫を横目で見る…というキャリアとしては微妙な1年だったのです。

専門的なスキルもなければ1歩踏み出す勇気もなくて、けどこのままじゃアカンな…と悩んでいたときに出会ったのが『コーチングの神様が教える「できる女」の法則』という本。(私は原著題の"How Women Rise?"の方が好きで、このnoteのタイトルもあえてそちらを使っています)

女性がより一歩踏み出すための障壁となる悪癖について書かれています。

[悪癖1]自分の実績をきちんと言わない
[悪癖2]あなたの仕事ぶりをほかの人が自然に気づいて報いてくれると期待する
[悪癖3]専門性を過大評価する
[悪癖4]人間関係を築くだけで活用しない
[悪癖5]初日から協力者を得ようとしない
[悪癖6]キャリアより仕事を優先する
[悪癖7]完璧主義の罠に陥る
[悪癖8]喜ばせたい病
[悪癖9]矮小化する
[悪癖10]やり過ぎる
[悪癖11]反芻する
[悪癖その12]自分のレーダーで注意散漫になってしまう

もちろんこの悪癖を持つ男性もいると思いますが…

  • リーダーシップを取ったり、自己主張をすると「生意気」「威張っている」と言われた

  • 女性ならではのきめ細かい視点で…と言われる

  • セクハラは「も~」ってニコニコ笑って流せばいいと言われる

  • 日常的に誰かをきめ細やかにケアすることを求められる

  • ニコニコしたり、場を盛り上げないと不機嫌と言われる

という長年女性に染み込んだ社会的な要求や経験(私は上の全部、経験あります!)から、特に女性は上のような悪癖が身に付きやすいようです。

Kindle本の中でハイライトがつかなかったページがないくらい、ページを真っ赤にしながら読みました。

私が特に身に覚えがある悪癖は「キャリアより仕事を優先する」「矮小化する」「喜ばせたい病」「反芻する」「自分のレーダーで注意散漫になってしまう」でした。

自分のキャリアのためにならないことでも仕事を頼まれればNoと言えないし、自分のやった仕事なんて大したことないと思っているし、ミスはいつまでも引きずって真面目に反省会するし、人の些細な言動や表情が気になって仕事が手につかないことがたくさんあります。

それらは裏を返せば、自分よりチームを優先できて、謙虚で、ミスに対してきちんと振り返りができていて、微細なことにも気が回るという良い側面ですね(自分で言うのもアレですが…あ、これも矮小化ですね)。けれども、自分のキャリアを大事にしたいならその癖はなくしていこうねと女性に語り掛ける本でした。

ここ数年、ありがたいことにチームリーダーというポジションを頂いていたので、チームビルディングやプロジェクトマネジネントを学んできた半面、個人的なスキルや専門性やキャリアもクソもなく(MVVとかなんですかそれみたいな…)、働いてきてしまいました。来年はこの本に書かれてあることを胸に、もっと専門的なスキルを身に着けて、成果を上げて、人にアピールして、反芻しすぎずにどんどん前に進んでキャリアアップしたいなと思います。(そもそもMVVを考えるところから…)

あと1歩踏み出しきれない(シェリル・サンドバーグ氏の言葉を借りると「リーン・イン」ですね)と悩む中堅の女性社員にとてもおすすめな本です。今年一番読んで良かった本です。

本を買うのはちょっと。。。という方でも、ぜひシェリル・サンドバーグさんのTEDスピーチは見てほしい。自信がなくなったときによく見ます。


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