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幸運のブロッコリー【エッセイ】1200文字

悩み事があって寝れない。なんてことはありません。
涙で枕を濡らすこともありました。でも結局は朝までぐっすり寝ています。
旦那からは「我が家で一番タフ」と言われています。

それでも傷ついたり、落ち込んだり、会社に行きたくなくなったりします。
その度に立ち上がろうとするのは守りたいものがあるからなのでしょうか?
かわいい子供たち。・・・と旦那。
それだけじゃなく、私は自分も大事だから、凹んでばかりじゃいられないと、寝て、食べて、起きて、生きています。

積極思考は決して強制的なものではなく、人に合う合わないがあると思います。でも、私には合っているようで。
タカちゃん、こちらこそ気づかせてくれてありがとう。
タカちゃんが褒めてくれる私のいいところ、これからも大事にしようと思います。


最近の仕事はテレワーク2日、出勤3日ぐらいのペースです。
出勤の日はやっぱりテレワークの日より朝は心も時間も余裕がありません。
旦那と自分のお弁当を詰め、朝ごはんのおかずを盛り、あとは炊き立てのごはんとお味噌汁をよそうだけ。
その前に台所を整えておきたくて、おかずの入ったタッパーを仕舞おうと重ねて冷蔵庫に入れようとしたその瞬間。
ガッシャーン!!!

一番上に重ねていたガラスのタッパーを落としました。
よりによってガラスです。
タッパーは100均のプラスチック製とガラス製のものを使っています。
通常、ガラスには油っけがあるもの、色移りしそうなトマト系のおかずを入れます。
でも、この日入っていたのは茹でたブロッコリー。ガラスじゃなくてもいいのに。

もう粉々。
最後にお皿を割ったのはいつだったかな。その時もこんなに派手に粉々にはならなかったハズ。
それも朝。
ふと頭を過るのは、「今日はツイていない。今日はよくないことが起きるかも。」ということ。
テンションだだ下がりで、旦那を起こす余裕もなく、心配する娘に「ちょっと離れてて。」と言って掃除機をかけました。
ブロッコリーも捨てました。茹でたばっかりだったのに。
ブロッコリーは娘が好きだから買うのに、その娘の口には入らないまま。

気がつくと旦那と息子が起きてきていました。
「すんごい音がしたけど。」
そんならもっと早く助けにきてよ!と思いつつ、ごはんをよそい、娘に配膳をお願いしました。
そこで旦那のお弁当の中身を見た娘が一言。
「パパだけブロッコリーあるん?ラッキーやね。」

どんよりしていた心に光が差す一言でした。
「ほんとや!さっきガラスまみれのブロッコリーは捨てたのに、パパのだけ無事やった!ありがたく食べてね。」
今日の占いで最下位だった時よりも最低な1日の幕開けと思った矢先、旦那のブロッコリーが幸運を運ぶもののように感じられました。
なんなら、旦那の給料がどーんと上がるような。

お昼休み。
旦那のお弁当にブロッコリーを詰めたあと、ガラスのタッパーを落として割れて、残りのブロッコリーを捨てる羽目になったところまでを会社の新人ちゃんに話しました。
反応はやっぱり「今日はよくないことが起こりそう」。
娘よ、気づかせてくれてありがとう。

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