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推しの酒屋と角打ちと

そろそろ、角打ちに誘われたい話をしたい。

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諸事情でブロゲ更新が滞りましたが元気です。

日本酒が好きだ。
ビール(選べるのならエビスビール)を1,2杯飲んだら、そのあとは日本酒を呑んでいたい。晩酌としてご飯の代わりに日本酒を呑むこともある。

お酒を呑む頻度は多くないのだが、日本酒においては食事代わりに飲んでることもあり、できるだけ情報収集やいろんな銘柄を呑むようにしている。すぐ忘れてしまうけど。

そうした嗜好から近所の酒屋に通うようになり、いきつけになりつつある。最近2代目が引き継ぎ、お店を建て替え、木の香りがして良い雰囲気のする酒屋だ。瓶に引っ掛けられたお酒の説明ポップにも静かな愛を感じる。

実は、この酒屋で僕の数多ある野望のひとつ「角打ち」に誘われるような関係性を構築できないかと目論んでいる。

角打ちとは「酒屋の店内において、その酒屋で買った酒を飲むこと。また、それができる酒屋のこと。」である。語源は諸説あるが、「角打ち」の名称は「量り売りされた日本酒を、四角い枡の角に口をつけて飲むこと」、「酒屋の店の隅(角)で酒を飲むこと」などに由来するらしい。類似した形態の店は近畿では「立ち呑み」、東北地方では「もっきり」、鳥取・島根では「たちきゅう」と呼ばれる。wikiより。

千歳烏山に住んでいた頃、近所の酒屋の奥で、おじさんたちが店主と楽しそうに話しながら、一升瓶を何本か並べてお酒を呑んでいる様子をみたときに「僕も混ぜて...!」と強く感じた。これが角打ちに憧れたきっかけだ。それが「角打ち」と呼ばれることも後で知った。

いきつけ(仮)の近所の酒屋店主は無口な印象だったが、僕が鳳凰美田(地元の美味しい日本酒)の様々な種類を買っていたら、何回か通った頃には米の特徴や製法からくる味の違い、共洗い(注ぐ日本酒で洗い瓶の中身を入れ替える)といった様々なことを教えてくれた。日本酒愛強し。

ちょっと脱線する。
近所の散歩コースに陶器屋があり、いつもそこの店主が声をかけてくる。
妻と子どもでその店の前を通ると
「隣の雑貨屋さんは3人の女性で営んでるよ。良かったら覗いてみてね」
と何度も通ってるのに毎回同じ説明を繰り返しており、RPGの住人感がある。自動応答。試しに妻と僕と子どもでその店の前を通ってみると
「隣の雑貨屋さんは3人の女性で営んでるよ。良かったら覗いてみてね。ここにある郵便ポストは今は珍しい丸型タイプだけど今でも現役だよ」
と少し説明が変わった。パーティ構成によって説明が変わるタイプの住人である。

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[出典:HUNTER×HUNTER]

今度は大勢で通ってみたい。

復線すると、近所の酒屋のほうは何度か通ったことでイベントが発生したのかもしれない。こうして「角打ち」に向けて一歩前進した。

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近所の酒屋(僕の推し)に足繁く通う。あと100回くらい。

ある日、店主がおもむろに声をかけてくる。

推し店主「イワカミさん、ちょっと時間あります?限定で良いの手に入れたんでちょっと呑んでほしくて」

僕「えっ....おっ....ちょっと忙しいんですけどすこしだけなら...」
とすこしの動揺と驚きと多忙感をみせつつ、「この日を待っていた...!!」と心のなかで叫びたい。

と、「角打ち」目当てに酒屋に通う客のように書きましたが日本酒愛の強い店で日本酒を買う素晴らしさを米の甘みとフルーティさを味わいながら回想しました。

なにとぞ。

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