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未知の未知との遭遇

そろそろ、未知の未知との遭遇の話をしたい。


賢さのある種の尺度として、
「知らないことに対する向き合い方」
というのがある。
自分が知らないものに出会ったときにどう振る舞うのか、である。
「知っている」と「知っていない」について、3段階に分けてみる。

  1. 自分が知っていることを知っている「既知の既知」

  2. 自分が知らないということを知っている「既知の未知」

  3. 自分が知らないということも知らない「未知の未知」

この3つめの「未知の未知」という概念は、ヒトの心にとって深遠なる探求の対象になる。この世界には、知られている知識だけではなく、まだ我々が認識していない多くの事象が存在している。

この認識の過程において、賢さとは「未知に対する姿勢、それをどう捉え、どう扱うかにある」と言えるのではないか。「未知の未知」に遭遇した際、それを「既知の未知」へと変える過程は、知識の海への一歩を踏み出すことに他ならない。

対処の方法としては、例えば、1つめの「既知の既知」として処理することもできる。自分のもっている知識を総動員して「未知の未知」を解釈して説明できるのか。

他には、2つめの「既知の未知」として分類する方法。そして、それを「既知の既知」にするための行動をとれるかどうかである。この段階を経て、「既知の既知」へと変化させることが、知的成長の本質といえるかもしれない。

探究の旅は簡単ではないけど、この過程自体が人生における最も豊かな経験の一つになるかもしれない。未知に立ち向かう勇気を持ち、知的好奇心を維持すること。それが、知の旅における最大の賢明さになるのではないか。

そんなことを考えました。

なにとぞ。

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