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「なんで人類って滅んじゃダメなの?」:ただしい人類滅亡計画【8月の読書記録】

こんにちは!デザイナーのイワイです。

今月の読書記録は、なんと1冊です!
先週1週遅れたり、コロナに罹患してしばらくぶっ倒れてた関係で全然読めませんでした!そういう月もあるよね!(コロナは運良く軽症でもう完治しました)

レツゴ!

ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語

著:品田 遊

こちら、オモコロ等でダ・ヴィンチ・恐山名義で活躍されている品田遊さんの最新作です。「反出生主義」という、とてもヘビーな題材なのですが、10人の登場人物の対話形式で進んでいくのでかなり読みやすいです。


ところで、「反出生主義」ってご存知でしょうか?wikipediaにはこう書かれています。

反出生主義とは、生まれることおよび子を持つことを否定的に価値づけ、子を持つことを道徳的に悪いと判断する倫理的見解である。

はい。要は「人は道徳的に生まれるべきでない」という主張らしいですね。

普通の感覚で言えば、「なんてことを考えているんだ!」「そんなこと許されない!」「ふざけるな!」と思ってしまいますよね。う〜ん、分かります分かります。


本書は、「人類を滅ぼす使命を持って生まれた魔王が、その使命の必然性に疑問を持ち、各地から様々な思想の人間を集め、議論させ、滅ぼすべきかどうかの結論を出させる」という構成になっているのですが、その集められた中に反出生主義者の「ブラック」という人物がいます。

このブラックの主張をベースに議論が進行していくのですが、コイツが妙に理が立つ主張をしており、反論の余地がなくなっていきます。

僕はこの、読んでいるうちに、「反出生主義」という道徳的直感に反する主張が、理の上で正しいことであるような感覚になってくるような体験が、本書の一番の面白さだと思います。(あくまで”理の上で”です)

この「反出生主義」に対して他の登場人物はどういう反応するのか。人類滅亡の結論はどうなるのか。そして、結局人類は滅亡するのかどうか。是非読んでみて確かめてみてください。

あとは、登場人物ごとに主義主張が異なるので、自分がどの人物に一番近い思想かで自分の思想を知れるのも良かったですね。因みに僕はオレンジの自由至上主義が一番近かったです。みんなは何主義かな?


それと販促企画やってたにぅまさんとの対談生放送のログも面白いので是非。リスナーの方々から人類滅亡の賛成反対とその理由を募集して、滅亡が多かった場合実際に滅亡させる放送です。


あと、品田遊先生および恐山さんの著書も面白い作品ばかりなので、ぜひ読んでください。


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はい、今月は1冊だったので以上です!
みんなも「ただしい人類滅亡計画」を読んで、人類が滅亡すべきか考えよう!

ではまた来月お会いしましょう!人類が滅亡してなかったら!

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