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IYO夢みらい館てのひら小説講座専用マガジン

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2020年からIYO夢みらい館で開催している「てのひら小説講座」受講生作品のマガジンです。
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記事一覧

忘却とラベンダー

 ある、使用人が陽光を楽しむために海へ出払っていた初夏があり、それはまだ人に花を贈るとい…

佐藤まゆみ
2週間前
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【レトルト三角関係】   #毎週ショートショートnote  魅力的な・・・

男女婚姻多面的関係法案が衆議院を通過した。 100年余り前に「従来とは次元の異なる少子化…

鈍亀
2か月前
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田舎町のタクシー

 「来月からうちの町のタクシー、午後10時までだってさ」  「え〜、じゃあゆっくり飲んでも…

stominaga
2か月前
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猫と一緒に暮らす犬の悩み相談

 私は8歳のバーニーズとニューファンドランドのミックス犬である。体重も40kgほどある。ご主…

stominaga
2か月前
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宝くじに当たったら

 私の母は宝くじマニアだ。若い頃は1回に5万円ほど使っていたらしい。定期的に5万円購入す…

stominaga
2か月前
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「ワイルドターキー、ロックで」

 バーボンはロックに限る。やや太めのグラスに氷を入れ、コトコトと手で揺らす。しばらくなじ…

stominaga
2か月前
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由布岳の輝き

 四国愛媛から一路湯布院を目指す。1時間のフェリー乗船の後、一般道路から高速道路に乗る。しかし、あいにくの雪模様の中、高速道路は通行止めに。仕方なく高速道路を降り、車のナビを頼りに別ルートを行くこととなった。  道は山道、山越えである。当然の如く、雪は深い。しかし、私の車は四輪駆動でスタッドレスタイヤをはき、南国愛媛にもかかわらず、寒冷地仕様の車だ。かつてタイヤチェーンを装着するのに2時間かけた上に断念した自分は、車を買うなら四駆と固く心に誓っていた。このような天候の1日のた

烏賊のお刺身が教えてくれたこと

 一週間程前、久しぶりに、ものすごい頭痛に襲われた。頭が割れんばかりとはこのことだと思う…

kyounosora
2か月前
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太陽系第三惑星Ⅱ          #毎週ショートショートnote    【行列ので…

M77星雲の中心部にあるイリヨテ星の大学研究室 そこでは危険性のある文明が生まれていない…

鈍亀
2か月前
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行列のできるリモコン②   #毎週ショートショートnote(青春の香る)

ある年の瀬、閑古鳥が鳴いていたラーメン店の前に、お客さんの長い行列ができていた。 どうも…

鈍亀
2か月前
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行列のできるリモコン   #毎週ショートショートnote 青春の香るで

彼の指が、私に触れた。 優しく撫でるように。 そのタッチに思わず身を震わせる。 彼との合…

鈍亀
2か月前
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ツノがある東館  #毎週ショートショートnote (一行目で惹きつける)

ラブホテルは永遠に ある所に 予約が取りづらいほど人気の カプセル型ラブホテルがあった …

鈍亀
3か月前
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名前の由来

「佐藤正一君、6票」  クラス委員長選挙の結果、私は選ばれなかった。ほっとしたと同時に自…

stominaga
3か月前
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ん❓

・・・・・/////・・・・・///・・・・;;;・・・・~>゜)~~~ 何もない。 何もないから「ある」もない。 何もないって、そういうことよ。 それがいつだったかなんて、わからない。 どうしてか、なんてわかりようがない。 しいて言えば、「何かの拍子に」・・・だったんじゃない? 時があるとすれば、その時が始まりかもね。 何かの拍子に「ん?」って感じたの。 その時かな?、「ん?」って感じる存在の始まりは、 「ん?」が全ての始まりだったんだけど、クレッシェンドの記号みたいな広が