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i am a gear i am a hound i am a chess pawn …

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i am a gear i am a hound i am a chess pawn someday you won't need will come to an end someday until that day comes

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詩『骨子 励起』

私は歯車であり 走狗であり 盤面の歩である いつか磨耗して取り替えられる いつか不要となって煮られる いつか役割を果たして 盤面から排される その日まで /j.d.knowledge

    • 詩『終宵』

      闇夜の底に ただ独り沈んで 静寂に包まれて 意識を閉ざして 願わくば終宵 孤独で静かなこの時 私は私の苦痛苦悩と 向き合い修繕を 無慈悲な黎明の訪れに 太陽に焼かれる白昼に 堪えるその為に どうかどうか 魂を沈ませて /j.d.knowledge

      • 連想詩『黎明まで』

        頼り無い洋灯の 明かりを供に 宵闇の明けない世界を 私は歩く 澱む空気に 纏わり付く煤に 耐える為の マスクとフードを装って あんなに魂を 命を焼いた 忌まわしい筈の太陽を 久しく見ていないの この世界の果てまで 歩む事が出来たのならば 黎明に出会えるのかしら? /j.d.knowledge 連想元は 下記ツイッター記事より https://twitter.com/C18No3/status/1733409129409184112?t=evb

        • 連想詩『宵の来訪』

          お届けモノですと 思わぬ来訪者が立っている 朗報かしら 訃報かしら ペストマスクに 暗色なフードの出で立ちで 配達人が配るのは 予定調和の厄災か 不意突然の幸福か 受け取るまでは 分かりはしないの /j.d.knowledge 連想元は 下記ツイッター記事のイラストより https://twitter.com/C18No3/status/1727962285912858740?t=HrxVNsvHmV0pLluraZav_g&s=19

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        詩『骨子 励起』

          詩『夜風』

          命を焼く眩い太陽が 地平の向こうへと墜ちて 濃紺の夜天に包まれ 静寂に抱かれる闇夜の訪れ 寝静まる世界を 星月に見守られながら 涼やかな夜風に その音色に 癒されながら ただ一人 世界のもう一つの貌を 楽しみながら散策するんだ /j.d.knowledge 深夜の二時間作詩より お題『夜風』

          詩『夜風』

          詩 『翼があったなら』

          翼がこの背にこの腕に あったのならば あの蒼い空を 雲の合間を縫いながら 舞い踊れるだろうか あの深く暗い濃紺の夜天を 星を月を間近に 見る事が出来るだろうか 夢想すれどああ 翔べたとて 其処は強者のみに 許される世界 飛ぶ力を失えば 地に墜ち排される そんな世界 /j.d.knowledge

          詩 『翼があったなら』

          詩『塔』

          登れ登れ 遥か高い高い頂を 目指して走れ 頂にある 太陽を月を 大空を拝んで 悟りへ至るその為に 後に付いてくる アバオアクゥを 真の姿へ至らせる為に さあ途中で力尽きようとも 悟りの手前で 地に墜ちようとも 足を前へ 踏み出さなければ 始まらぬのだから /j.d.knowledge

          詩『正誤』

          思案し 思考し 感じるままに 生を歩む どれ程の罪禍を重ねようと いか程の功徳を積もうと 生き方の正誤なぞ 誰にも断じられるモノではない 私は私の思うまま 貴方は貴方の感じるまま 命尽きて 土に空に還り 然るべき場所に巡る日まで 正しいか間違いか 後の奴らが勝手に決めるさ /j.d.knowledge

          詩『正誤』

          詩『howler at night』

          陽の下を闊歩する者達が 恐れ忌み 身を潜めて眠る その闇夜に その暗い世界に 瞬く星光へと 穏やかに輝く月へと 美しさを見出だす 数多の眠る静けさに 微かにざわめく夜風の音に 蠢く同胞の足音に 安らぎを覚えて 陽無き世界の 真の貌に向き合いて 私は夜に 咆哮する者 / j.d.knowledge

          詩『howler at night』

          詩『ペルソナ』

          悪鬼羅刹の顔 菩薩観音の貌 被って装って 望まれる役割を 善人聖人の仮面 罪人悪人の仮装 被せられて 仕立てられて 押し付けられた配役を 社会で生きる為 コミュニティで殺されぬ為 希望しない配役だとて 演じてみせるの 壊れて破綻して 去り行くその日まで /j.d.knowledge

          詩『ペルソナ』

          詩『知恵』

          何も知らず 本能だけを持って 私達は来る 見て分かり 聞いて学び 触れて覚え 書籍や図画から 先人の知見を受け継ぎ 先達から 技術技巧を引き継ぎ 鮮やかな織物の様に 知恵を編み上げて それをまた 子供達若人達に 伝え手渡して 知りうる 知識を手渡して 私達は行く

          詩『知恵』

          詩『なんて歪んだ終末思想』

          あの眩く 私の魂を焼く太陽が 暗く黒く墜ち 世界が何もかも 暗闇に包まれて 静寂に満ち満ちて 誰も彼も等しく 永い永い眠りに着いたなら 苦しむ者はもう 誰も居なくなる それはきっと 公平で平等な救済なのでしょう 救いあれと それはそれは なんて歪んだ 終末思想

          詩『なんて歪んだ終末思想』

          詩『ヒーロー』

          憧れはするだろう 凄いと尊敬はするだろう 困れば助けて欲しいと 請うだろう だが 誰も彼も 成ろうとなんてしない 成った所で 苦痛と苦難しか 待っていないのを 皆知っているから 見知らぬ他者からの 雀の涙程度の謝意で 自らの全てを 放り棄てられる狂人の 敬称に過ぎないのでしょう / j.d.knowledge

          詩『ヒーロー』

          詩『トロイメライ』

          これは夢か現か 判別さえつかぬまま 宵闇に安らぎを覚え 陽光に魂を焼かれ 世界の無慈悲さを恐れ 色彩に感性を揺り動かされ 疲れ果て 意識を閉じて眠りにつく 目覚めて視る世界は 現実か まだ夢想の中を 彷徨っているのか / j.d.knowledge

          詩『トロイメライ』

          詩『歌謡』

          陽光の様に 未来への希望に満ちた 輝かしい歌を聞きたい時も あれば 堕ち果て追い詰められ この世界への怨嗟と憎悪と 悲しみに溢れた 取り返しのつかない 悲痛な唄を 聴きたい宵の日も 在るのだと

          詩『歌謡』

          詩『逢魔が刻にて』

          人に成り上がれず 獣に堕ち下がれず 狭間で踠き 猛り狂い されど 些末な幸福を手に掬い なれば即ち 我は人狼 人と畜生の狭間ならば 我は修羅道に 在るものなりやと 逢魔が刻の空を 見上げて思案するのだと

          詩『逢魔が刻にて』