炭水化物とタンパク質が運動能力に及ぼす影響を調べたメタ分析

以前紹介したようにタンパク質と炭水化物はセットで摂った方が良いのですが今回紹介する論文では運動能力に及ぼす影響においても同じことが言えそうです。

今回のデータはこちら


この論文では合計326人の参加者からなる43件(うち30件はRCT)の論文をメタ分析しています。

18歳以上の健康な参加者が対象で、大半の研究では、男性参加者が含まれていたようです。
合計で、参加者の約79.8%が男性で、約20.2%が女性だそうで、もう少し多くデータが欲しいところではあります。
また実験デザインそのものは優良とはいえ個々の論文で条件に差がありまして、例えばカロリー摂取量などがバラついていまして、そりゃちょっとだけ炭水化物とタンパク質をとるよりも十分な量炭水化物を摂ったほうが良いに決まっているので、そのあたりが少し気になるところです。

結果ですが、炭水化物だけ摂取するよりも炭水化物とタンパク質を同時に摂取するほうが運動のパフォーマンスは向上していました。
また、疲労回復効果も後者の方が高い結果となりました。

以前紹介したように運動パフォーマンスや活力などにテストステロンは寄与します。
そのためよりテストステロンの高まる、炭水化物とタンパク質をセットで摂った方が良いという、この結果は妥当だと思われます。


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