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精索静脈瘤の手術について_①病院探し編

みなさまご機嫌よう、もーやんです。
前回、旦那さまに見つかった精索静脈瘤。発見したクリニックでは手術が出来ないため、先生が宛名なしの紹介状を用意してくださいました。
そうして、手術をする病院探しが始まったのです。

○精索静脈瘤とは?

まず、簡単にご説明。
精索静脈瘤(せいさくじょうみゃくりゅう)とは、男性の睾丸にできる病気です。

めちゃくちゃ端折って言うと、
静脈が逆流し、勢いで瘤ができるというもの。

旦那さまのように左側に発生することがほとんどですが、左右のどちらも瘤ができることも。この場合、両側の手術が必要になります。

男性不妊の原因の1つとなり、自覚症状はほとんどありません
なんとか第1子が生まれたとしても、知らずに進行し、第2子不妊で判明するケースも多いそう。

【精索静脈瘤の影響】
・精巣内の温度が2、3℃上がる
・精巣内が低酸素状態となる
・精巣内の活性酸素が増加
→造精機能障害(機能の低下・精子数と運動率の低下・DNA破損)

多くは思春期以降に発生し、本人も知らないうちに進行。じわじわと熱により機能が低下し、手術でしか治せません。でも、もしゆで卵となっていれば手遅れという恐ろしい病気。

手術をしないと、確実に悪化します。でも、手術をしても造精機能が向上するかは分からないというのが肝です。

・旦那さんが思い出した自覚症状

なにそれ、というのが彼の正直な気持ち。
自覚症状もないので、当たり前です。健康診断でも調べないし、そんな病気の存在も知りません。

でも、先生とお話していて気付いたことがあるそうです。
noteで共有することで、どなたかのお役に立ちますように。

・睾丸に触られるのを嫌がる
 →性感帯としても知られていますが、旦那さまは嫌がりました。「怖い」とか「変な感じ」「痛い?違和感?」など言っていたので、私も「個人差かな?」と特に気にせず納得。
今思えば、ソフトタッチにも不快感があったのはサインの1つでした。

・左の方が右より、位置が低い感じ
 →先生によると、本来はポジションは左右対称だそう。でも、旦那様はずっと「左が右より下がってる」と感じていたみたい。それが普通になっているのに、異常と気付くのは無理ですよね。今となって、一所懸命に身体が熱を逃がそうとしていたのが分かるくらい。

◯病院探し

まず、調べて愕然としたのが混然としていること。
情報が少ないのに、選択肢の違いが大きすぎるのです。文句を言いたいくらいバラバラで、頭を抱えました。

【病院選び】
○費用:4万円~50万円(保険適応or自由診療)
○手術方法:いくつかあるけど、一番の主流は『顕微鏡下低位結紮術
○麻酔:局所麻酔or全身麻酔
○入院:日帰りor入院

一番の差は費用です。保険適応になったのに、未だに有名なクリニックの多くは自由診療で、安くても20万は必要なのです。

逆に、ほぼ条件は同じなのに4万円で出来る保険適応のクリニックもあります。なぞーー(◎_◎;)!!

なぜ多くの先生が自費なのか。
その理由は、保険適応にした場合、診療報酬の点数が技術に見合わない。やってられない。ということのようです。国と医療機関の問題ですね。

◎私が選んだ条件

そうして、次の条件でクリニックを探しました。
・局所麻酔
・顕微鏡下低位結紮術
・日帰り
・保険適応外の自由診療

結果、熟考の末に決めたのは、『杉山産婦人科クリニック』です。
精索静脈瘤の有名ドコロではありません。が、2018年から男性不妊外来がスタートし、帝京大学病院でずーっと手術を担当されていた木村先生が執刀してくれるのです。

費用は20万円くらい。アメリカで学んだ技術を大学病院で磨き続け、実績も素晴らしい先生。googleで”精索静脈瘤”と検索すると、帝京大学泌尿器科の詳細な解説ページが必ずヒットします。その安心感も。

◎決め手

他に比べていたのは、『銀座リプロ外科(50万)』と『恵比寿つじクリニック(17万)』でした。どの先生も素晴らしく、銀座リプロ外科に関しては業界イチの実績なのではないでしょうか。

私が思うに、どの先生が手術してもダメな時はダメ。先生の技術もみんな高く、あとは自分達との相性がすべてだと感じました。そこで、3つのクリニックに問い合わせを行い、その印象で最終的に決めました。

・銀座リプロ外科
メールで問い合わせ。返信が速く丁寧だけど機械的。費用が高い。
ナガオメソッドの考案者である永尾先生の手術は、追加で費用がかかる。

・恵比寿つじクリニック
受付の方が忙しそうで、その人はちょっと雑な感じの対応でした。電話の最後にも「保険適応ではなく自費診療になりますからね?」とちょっと乱暴に言われました。きっと、大勢が押しかけて大変なのかな、という印象。

・杉山産婦人科クリニック
新宿で有名なクリニック。電話での対応が丁寧で、好印象でした。
結果、何度も通うためアクセス費用木村先生が執刀してくれることを併せて考え、ここに決めました。

○急展開!

ところが、どっこい。
ここでまたもや急展開。

なんと実際に手術をしたのは『東京日帰り手術クリニック』でした。執刀医は木村先生。どこ?笑。

問診中、麻酔の話になったとき。旦那さまが親知らずの抜歯で失神したことを知った先生。
「それでは、局所麻酔より、初めから全身麻酔で行いましょう。杉山産婦人科クリニックでは全身麻酔ができないので、わたしが担当している他のクリニックで手術します」と決まったのです。

旦那さまから聞いた私は、あ然( ゚Д゚)。

東京日帰り手術クリニック…??
なにそこ?調べたときに出てこなかったよーーー!笑

さらに、全身麻酔の術前検査は帝京大学病院で行うことに。
短期間の間に、診断されたクリニック→杉山産婦人科クリニック→帝京大学病院→東京日帰り手術クリニックと転々とすることになったのです。。。

次回は、手術までの検査などをレポートします☆
それではまた。

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精索静脈瘤の手術レポート
1.
旦那さんに病気が見つかる
2.
精索静脈瘤の手術について_①病院探し編
3.
精索静脈瘤の手術について_②手術までの検査とお金
4.精索静脈瘤の手術について_③手術当日
5.精索静脈瘤の手術について_④術後

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