見出し画像

お茶会デビューで頭真っ白

皆さまご機嫌よう。もーやんです。

おばあちゃんになっても続けられる一生の趣味が欲しい。道と付くものを学んでみたいな。そんな気持ちから茶道を始めて早5年。

月に2回のペースで続けているものの、どんどん進むお稽古の内容に必死で、未だに初心者の気持ちのままです。というか、いま5年目なんだと計算して逆にビックリ。

そんな私がピヨピヨひよこから抜け出せないのも、お茶会未経験だったことも関係しています。初釜に出たのも2020年の1度きり。それ以降はコロナが流行しだし、ようやく『お薄』と『お濃茶』の流れの違いが分かり始めた頃には、コロナ様式に則ったお稽古になっていました。先生も高齢だし、お茶会なんてとてもできる感じではありません。

そんな私が!ついに!先日お茶会デビューを果たしたのです!
わーい(*´ω`*)5年続けて始めてのお茶会だ~♪

表千家や裏千家、茶道学会など色々な流派の皆さまが集まる交流会で、今回はお客さんとして参加するだけ。気軽なものだから~、と先生から2席分のチケットを渡されました。市民会館で行われるため、お茶券も1,500円と良心的です。

茶道を続けていても、先生と過ごす和室から離れるのは初めての体験。
今回お邪魔したのは、まず立礼席(りゅうれいせき)というイスとテーブルの席。そして次は和室で振舞われるお煎茶の席です。

当日は、お着物の方と洋服の方が半々くらい。私はロング丈ワンピ+白い靴下で参加。1人での参加だったので、待合室でも緊張して着物の人がみんなレジェンドに見えてビクビクでした。笑。

○立礼席

会議室でコの字型にテーブルが配置され、ご亭主さんは前方のテーブルと椅子に座ってお点前を披露します。お湯が沸くお釜のすぐ隣に、掛け軸とお花も飾られています。

完全に会議室なので、かなりカジュアルな雰囲気に感じて肩の力も抜けていきました。。。デビューの初戦としては良いチョイスできたみたい。

ご亭主さんの後ろには衝立があり、人数分のお薄とお菓子をその陰で準備しています。そしてこの席を受け持つ先生は前に立ち、一番上座に座るお正客さんと会話。このときは市の関係者である来賓のおじさま。和やかにお話しつつ、先生の合図で3・4人の方が次々にお菓子を運んできます。

コロナ後の指示でプラケースに入ったまま提供された上生菓子。紅葉を模して素敵ですが、さて。うっかりプラケースに入れたまま切ってしまったのですが、ふと両隣をみるとお懐紙に出して食べてる!あ!!やってしまった?!!!

普段のお稽古は先生の趣味で大福とかお餅系ばっかり。練切なんて年に1回くらいしか出ないから!と先生を恨みつつ(うそです)、気合でお菓子に楊枝を差し、グワッと持ち上げてお懐紙に移動。ひっくり返った一部をパクっと口に入れて証拠隠滅。

そんなこんなで、ひと段落するとお抹茶(お薄)が運ばれます。
この頃には、「もしかして…自信を持って頂いている人の方が少ない…?」とその場の空気を感じ始めたわたくし。

「もういいや…」と周りを見ずにいつも通りお茶碗を回して飲んで、お隣さん数人の吸い切りの「ズズッ」という音が大きくて、「他の教室だとこんなに豪快に吸うのか!」と地味に感動しつつ、そろりとお茶碗を拝見して机の前の方に適当に置いてみました。

美味しいお菓子とお茶、それで十分じゃないか~と開き直ったデビュー初戦ですが、結局先生とおじさまの話のほとんどが耳を通り抜け、お道具の説明もすべてそよ風のように頭の中を去って行きました(´▽`)。なんだっけ?

○煎茶道

私の先生から「煎茶席は珍しいから、ぜひ行ってみてね~」と言われて選んだお席。どうやら煎茶道というものもあり、お点前がそもそもお抹茶と大分異なるようです。

事前に聞いていた注意事項はただ1つ。
「抹茶と違って、お煎茶は1杯目のお茶を飲んでからお菓子を食べるのよ」ということ。これだけを胸に刻んでいざ突入しました。

靴を脱いで和室に上がる体験も始めてで、沓脱石の上に靴を置きっぱで良いのかも???。ひとまず寄せておくも、先生助けてと早くも心の中で呼び始めました。

和室に入り、ほどほどに後ろの位置を陣取ると続々と人が入ってきます。そしてお正客さんの位置に座ったのは、先ほどの来賓のおじさま!
偉そうな着物の女性がお隣に付いていて、後から来てどこへ座るか思案している方々へ「どこの流派が存じ上げませんけど、1人半畳分でお座りになったら」とつっけんどん。

やっぱり怖くて偉そうだけど、絶対にどこかの先生に違いない!と頼もしく感じ、動作を全て真似しようと心に決めた途端。他の方へ呼ばれて退室されてしまいました。。。えーーー!!そして詰めてと言われて気付くとおじさまの隣。まさかの次席の位置!え!むり!!( ゚Д゚)

口から魂が出そうになりながら、「ダイジョーブ!どうせみんなも慣れてないYO☆」とポジティブを発揮しようにも、隣のおじさまが「先生が居なくなっちゃうと心細いな~、ま、君よろしくね!」と言われてヒュンッ。「あはは私も初めてでして~…」と苦笑いしていると無情にも開始。

お煎茶席担当の先生は、朗らかで優しい雰囲気。ご亭主さん役はなんと高校生で、学校に部活にお稽古に日々頑張っていらっしゃるそう。場の雰囲気もほっこりしたことで、みんな見慣れないお道具の数々へ興味津々になります。中国茶のように小さな器がずらっと並び、細長いポット、細長い茶托…あれが茶巾とかは分かっても、動作も手順も全然ちがーう!

1煎目を「ん?回すのか?お抹茶と一緒?」と目も回しながらサッと飲んで、出てきた練り切りを頂くと、「2煎目は皆さま順番に、ご自身でお注ぎください」と急須(と呼んでいいのかしら?)を渡されます。

かつて、こんなに緊張して急須からお茶を注いだ経験はないぞっ…(。-`ω-)ご亭主さんが淹れた大切なお茶が、5人分が小さな急須に入っていて、自分の加減でってどれくらい入れて良いのかも分からず。和室の5人が緊張しながら回すと、なんと余ったようで。笑

「最後の1滴が美味しいですから、どうぞ逆順に回してお注ぎください」と、さっきより高難易度なチャレンジを申し渡されます。みんな、「来賓の偉い人も飲めるようにしなくては…」とプレッシャーを感じたのか、お茶を注いだとは思えないちょぴーーーっとだけ注いだものが回ってきます。わたしも、あとどのくらい余っているのか分からないため、もはやエアーで注ぎ。笑

みんなの心が通じて無事!おじさまのお椀には8分目くらいの丁度よい量を注ぐことができたのでした。逆に先生が「そんなにありましたか」とビックリされるほど。みんな1巡目から遠慮のかたまりだったのですね・・・笑

こうして、2席のお茶会体験も無事終了。
何だか思ったより気疲れしたうえに、説明も頭に残らず「お菓子おいしかったー」で終わりました。あちゃーー。

帰りしなに私の先生とも会えて、エコバック片手に楽しそうな先生とお話してようやく肩の力が抜けてホッとします。こんな風に気楽に楽しめるのも、経験を沢山積んだ先生だからなんだろうなあ…と改めて先の長さを感じました。

次こそは、お茶碗とお菓子の説明だけでも頭に入りますようにーー!!
(*'▽')

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?