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頸部の評価①

今まで、肩関節、肘関節、前腕、手関節の評価について整理しました。それぞれの機能解剖を確認すると、なぜその部位を評価するべきか?が明確になります。ぜひ一度ご自身でも機能解剖を確認されることをおすすめいたします。
前回の内容はこちらから
臨床1年目の教科書
今回からは頸部の評価方法について整理していきましょう。


1 特徴

脊柱は生理的S字を有しており、その湾曲(S字状)により荷重の分散や、衝撃の緩衝が可能となっています。
頚椎は前弯しており、この頚椎の前弯が減少すると、他の脊柱の湾曲に影響を与えることも多くあります。

実際に、その場で頚椎を屈曲させると、胸椎・腰椎は屈曲し、円背姿勢となることが体験できます。

2 どう稼働しているのか?

頚椎は約60°の回旋の可動域を有します。これにより、寝返り、起き上がり時に先行動作、リーチング時の目的物の確認、歩行時の周囲への注意が可能となります。

この回旋運動の約50%が環軸関節で起こり、残りの50%が他の頸椎で生じています。つまり頚椎の回旋角度を評価する際には環軸関節とその他の椎間関節の可動性を分けて評価することが重要です。

3 実際の評価方法

では、実際にどのように評価するのでしょうか?
ポイントは第1頚椎が動くことが可能か?です
①第1頚椎横突起を把持する
②第1頚椎を左右に動かす
③それぞれの可動性を確認

4 まとめ

脊柱は頚椎7個、胸椎12個、腰椎5個の合計24個の椎体で構成されています。
それぞれ別々に考えず関連性を意識して評価することは重要です。
しかし、それぞれの部位の評価方法を知っていないと関連性を意識して評価することができません。
そのため、1つ1つの評価方法をまず理解していきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。最後まで読んでいただきありとうございました。

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