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胸鎖関節の評価方法

前回まで約2年に渡り全身の骨、筋の触診について整理していきました。
前回までの内容はこちら
臨床1年目の教科書
触診ができることで評価・介入の有効性と再現性が向上します。その結果、確実な評価・アプローチが獲得できます。
触診を勉強した次はその触診を活かすために評価を整理していきましょう。
今回からのテーマは評価になります。
最初は肩関節の周囲から整理していきましょう。今回のテーマは”胸鎖関節”です。

1 胸鎖関節の特徴

胸鎖関節は肩関節を構成する関節の一つです。肩関節の可動域は180°ありますが、それぞれ担当する可動域が決まっています。
肩甲上腕関節:120°
肩甲胸郭関節:60°
  胸鎖関節:25°
  肩鎖関節:35°
となっており、肩甲胸郭関節が60°可動するための条件として胸鎖関節が25°動くことが重要です。

肩関節に制限があった場合、または鎖骨骨折後などは必ず評価しておきたいポイントです。

2 どう稼働しているのか?

鎖骨が挙上する際、鎖骨骨頭の凸面が胸骨の凹面上で上方に転がると同時に下方に滑ります。この時、伸長された肋鎖靭帯が鎖骨の安定性に働きます。
これとは反対に下制の際、鎖骨頭は下方に転がると同時に上方へ滑ります。
完全に下制された鎖骨は鎖骨間靭帯の上部線維を引き伸ばし、慎重されます。

(引用:筋骨格系のキネシオロジー 第1版)

2 実際の評価方法

では、実際の評価方法について整理していきましょう。
ポイントは鎖骨頭が稼働するか?を確認していきます。
① 胸鎖関節の下を触診する 
② 肩関節を屈曲
③ 鎖骨の動きを確認

4 まとめ

胸鎖関節は肩関節を構成する関節の一つです。肩関節の可動域制限があった場合、肩甲上腕関節に注目しがちですが、胸鎖関節もしっかりと評価していきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。最後まで読んでいただきありとうございました。

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