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肩甲胸郭関節の評価

前々回は胸鎖関節、前回は肩鎖関節の動きと、評価方法について整理しました。肩甲胸郭関節が60°可動するためには胸鎖関節は25°、肩鎖関節が35°の可動域が確保されていることが重要でしたね。
前回の内容はこちらから
臨床1年目の教科書
本日のテーマは胸鎖関節、肩鎖関節と一緒に考えておきたい肩甲胸郭関節について整理していきましょう。

1 肩鎖関節の特徴

肩甲胸郭関節の最も特徴的なのが肩甲上腕リズムですね。
肩甲上腕リズムは肩関節挙上時に上腕骨と肩甲骨が連動することであり、上腕骨と肩甲骨の位置関係が2:1の比率で可動していきます。

それぞれ、肩甲骨が動き出す角度あり、
外転:30°~
屈曲:60°~
で稼働します。
この肩甲上腕リズムがしっかりと働くことで肩関節は上肢を挙上することが可能となり、生活で利用しやすくなります。
臨床で肩関節の可動域制限があった場合は、しっかりと評価しておきたいポイントですね。

2 どう稼働しているのか?

肩甲骨の動きとして
・挙上、下制
・外転、内転
・上方回旋、下方回旋
があります。

(引用:筋骨格系のキネシオロジー 第1版)

ここでのポイントは肩甲骨の動きを3Dでイメージできることです。肩甲骨は胸郭の周りを動きます。そのため、外転、内転、下方回旋、上方回旋も胸郭の周りを回ながら、前方や後方に移動しつつ動きます。

(引用:筋骨格系のキネシオロジー 第1版)

2 実際の評価方法

では、実際の評価方法について整理していきましょう。
ポイントは肩甲上腕リズムが正常範囲で動いているか?です。
① 肩甲骨外側縁を触診 
② 肩関節を外転していく
③ 外転30°〜45°の範囲で肩甲骨が動くことを確認

この評価方法は他動、自動の両方で評価します。

4 まとめ

臨床にいると肩甲上腕リズムが動いていない、または崩れてしまっている人が多く見受けられます。肩甲上腕リズムが早く動いてしまう人、遅く動く人または動かない人、によってその後の介入が変わります。
しっかりと肩甲上腕リズムを評価できるようになっておきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。最後まで読んでいただきありとうございました。

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