【PdM】MVPの定義の仕方とは?

そもそもMVP(Minimum Viable Product)とは、最低限の機能を持つ製品のことです。この製品は、顧客が特定の機能を使用し、製品が提供する価値を理解することができるようにするために作成されます。MVPを定義するためには、以下の手順が必要です。

  1. 顧客ニーズや問題を明確にする

  2. MVPの目標を決める

  3. MVPの主要な機能を決める

  4. MVPのデザインやアーキテクチャを決める

  5. MVPを作成する

  6. MVPを顧客にテストする

例えば、新しい携帯電話を作成しようとする企業があります。この企業は、顧客が携帯電話を使用することができるように、最低限の機能を持ったMVPを作成することを決めます。このとき、MVPの目標は「顧客が携帯電話を使用し、基本的な通話やテキストメッセージの送受信ができること」です。そのために、MVPの機能としては、電話機能やSMS機能が主要なものになります。これらの機能を実現するために、MVPのデザインやアーキテクチャを決めます。次に、MVPを作成し、顧客にテストします。これらの手順を踏むことで、MVPが作成されます。

このように、MVPは、顧客が特定の機能を使用し、製品が提供する価値を理解することができるようにするための製品です。MVPを作成するためには、顧客ニーズや問題を明確にし、MVPの主要な機能を決め、MVPのデザインやアーキテクチャを作成する必要があります。

また、MVPを定義するために役立つフレームワークとして、Lean Startup法があります。この方法は、MVPをできるだけ早く作成し、顧客にテストすることで、製品と市場のフィットを検証することを重視しています。
別のフレームワークとして、Value Proposition Canvasがあります。このツールは、顧客ニーズと製品が提供する価値を特定するのに役立ちます。
これらのフレームワークや思考プロセスを活用することで、MVPに含めるべきユーザーストーリーや機能を決めることができます。
続いて各フレームワークについて紹介します。

Lean Startup

Lean Startup法とは、新しいビジネスや製品を開発する際の方法論の一つです。この方法は、MVP(Minimum Viable Product)を作成し、顧客にテストすることで、製品と市場のフィットを検証し、ビジネスモデルを改善することを重視しています。

Lean Startup法は、以下の5つのステップからなります。

  1. インサイト:顧客ニーズや問題を明確にする

  2. ビジネスモデル:製品やサービスを提供する方法を決める

  3. MVP:最低限の機能を持った製品を作成する

  4. テスト:MVPを顧客にテストする

  5. 改善:顧客からのフィードバックをもとに、ビジネスモデルを改善する

先ほどの、新しい携帯電話を作成しようとする企業を例とします。Lean Startup法を採用した場合、まず、インサイトステップで、顧客ニーズや問題を明確にします。次に、ビジネスモデルステップで、携帯電話をどのように提供するかを決めます。次に、MVPステップで、顧客が携帯電話を使用し、基本的な通話やテキストメッセージの送受信ができるように、最低限の機能を持った製品を作成します。そして、テストステップでは、このMVPを顧客にテストします。最後に、改善ステップでは、顧客からのフィードバックをもとに、ビジネスモデルを改善します。このように、Lean Startup法を採用することで、新しいビジネスや製品の開発をスムーズかつ効率的に進めることができます。

Value Proposition Canvas

Value Proposition Canvasとは、顧客ニーズと製品が提供する価値を特定するためのツールです。Value Proposition Canvasは、顧客、製品、そして価値の関係をビジュアル化したものです。Value Proposition Canvasには、2つの主要なセクションがあります。
ひとつは、顧客プロファイルセクションで、顧客セグメント、顧客のニーズや苦痛、顧客の得られるものやするべきことなどが含まれます。この情報は、顧客を理解し、製品が提供する価値を特定するのに役立ちます。

もうひとつは、価値マップセクションで、製品とその価値が含まれます。このセクションには、ユニークな価値提案、製品の機能、顧客体験、およびチャンネルやパートナーなどが含まれます。この情報は、製品を理解し、顧客に価値を提供する方法を考えるのに役立ちます。

Value Proposition Canvasを使うには、まず、顧客セグメントとそのニーズや苦痛を特定します。次に、製品の機能を顧客のニーズや苦痛にマップして、ユニークな価値提案を作成します。最後に、顧客体験やチャンネルやパートナーなどを考え、価値提案を顧客に提供する方法を決めます。

Value Proposition Canvasは、顧客と製品を理解し、ユニークな価値提案を作成するのに役立つツールです。MVPを定義するプロセスでも、顧客ニーズとMVPが提供する価値を特定するのに役立ちます。

終わりに


いかがでしょうか?MVPはアジャイル手法の中でも重要な一部で、個々の定義はなかなか困難を極めると思います。このようなフレームワークを使って手探りでもチームと共に定義づけていけるとより良いリリースが望めると思います!


この記事が参加している募集

PMの仕事

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?