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MCU映画マイベスト&ワースト3発表

完全に主観で書きます。

賛同はもちろん、反対意見や抗議コメントも歓迎します。

▼好きな映画BEST3

MCUには大ハズレが少ない印象があります。基本的にディズニーの潤沢な資本を使って制作しているので。しかし、管理が徹底しているからこそ逆に「飛び抜けて好きな作品も少ない」というのが正直な認識です。皆でポップコーン食べながらワイワイ見るには最高だけどねーって感じです。

まあサミュエル・L・ジャクソンも「MCUは俺がキッズの頃に観たムービーの現代版だし、スコセッシみたいなシネマだけが映画じゃない」って言ってましたし、私も同じような意見ですね。そもそもキッズでも観れる映画を大人が楽しんだって勿論良いわけで、ライトに楽しめるのがMCUの魅力だと思います。

そんな中でも私が突出して好きな3作品はこちらです。

1位)ソー:ラグナロク

ワイティティ監督の作家性が爆発してて、なおかつコメディと見せかけて最後に胸熱展開になるのが一番上手くて、私の中ではMCU最高作品です。ちゃんと北欧神話のラグナロクをなぞっているのも良いです。これで調子に乗ったのか、最新作ラブ&サンダーではちょっと監督が自分の趣味(野心)を出しすぎたかなと思っています。(笑)

映画の前半でギャグにしか思えなかった崖が、クライマックスでこんなに胸を打つとは!

2位)スパイダーマン:ファーフロムホーム

VFXを使いまくりのヒーロー映画の存在意義を、根本から揺るがすようなミステリオのキャラクター造形はある意味最高傑作でしょう。エンドゲーム後のトニーの喪失も上手く描けていたと思います。これより後のマーベル映画ではスタジオ側のハードスケジュールが原因で低品質なVFX作品が目立つようになるのも皮肉ですね。

視覚効果スーツがそのまま衣装になる斬新さたるや!

3位)アイアンマン

原点にして頂点。前科持ちのオワコン俳優RDJをまさかのヒーローに抜擢して、彼が兵器開発という悪の会社から正義に目覚めていくまでのストーリーというのがハマり役すぎでした。まだパラマウント配給だった頃のMCUの雰囲気が私は好きです。

人間は立ち直れるんだって、彼は身をもって教えてくれた。

次点)ガーディアンズVol.2

ソーラグナロクとテーマが同じ作品ですね。ヨンドゥとオーディンは、息子のことを思って命を捨てる部分が共通しています。ディズニー制作なのでマイルドにされていますがガン監督の持ち味であるチンコクソ野郎がヴィランに反映されていて私のお気に入りです。

控えめに言って最低だと思う(笑)

▼嫌いな映画WORST3

これは炎上するかもしれませんが、個人の感想を正直に書きます。

理由もなく嫌いと言うのは失礼なので、詳しく説明します。

#炎上覚悟で本音を言う

#個人の意見です

1位)アベンジャーズ:エンドゲーム

私に言わせれば、これは稀に見る大問題クソ映画です。全編IMAXカメラで撮影した『究極の機材無駄遣い映画』です。21作品で調教された観客のキャラ愛だけをターゲットにした、ただのファンサ映画です。

私だってトニーに感情移入できないことはないですが、逆に言えばそれだけなんですよ。この映画の楽しみは感情移入だけ。アイデアは凡庸で、演出はチグハグで、トニーのシーンだけやたら長くて、アクションは退屈で、タイムスリップは破綻していて、指パッチンはご都合主義で、映画単体で評価したときに褒められる要素がほとんどありません。

インフィニティウォーが外野目線でも面白かっただけに、エンドゲームはファン愛に頼る(無理な設定と乱雑な脚本をキャラクター人気で強行突破する)度合いが強くなりすぎに感じて、IMAXシアターで観覧していた私は少なからずガッカリしました。よく3時間にパッケージングできたなあと感心はしましたが…(苦笑)

まるでテレビドラマの最終回みたいなチープな脚本でした。削除シーンとして死んだトニーにヒーロー達が黙ってひざをつくシーンがYouTubeで視聴できますが、感動の同調圧力が強くて、まあ気持ち悪いです。はっきり言いますけどこれは宗教レベルですよ。

*ワカンダの兵士だって沢山亡くなっているでしょうに。
**てゆうかたった今指パッチンで敵軍を何百人も抹消しといて白々しいぜ。

このシーンを削除したのは賢明な判断でしたね。言い方を変えるなら、感動ポルノです。まあ最近でも24時間テレビのようなクソ番組が多くの人から支持されるのが世間の実態ですから、このようなクソ映画が多くの人から賞賛されるのもまた仕方ないかなあ、とは思います。

良いんですよ。ベタでクソでも人は感動に浸かりたい時はあるのですから。(=テレビ番組にはジャニーズが出てるから見てる視聴者が結構多いように、MCUにはマーベルキャラが出てるから見てる観客もまた多いはずで、それ自体は何ら悪いことではありません。正しい推し活動であり、正しい消費の一つの形です)

エンドゲームに関しては、みんなも意識のどこかで「この映画には出来の悪い部分もある=完璧じゃない」って分かってると思うんだよなあ。だからこそ、この映画は完璧だったと信じたい気持ちが強く働いて、良い部分(3000回愛してる等)だけに着目したり、反対意見を言う人を拒絶する雰囲気が形成されている気がします。

自分が愛するMCUインフィニティサーガの集大成がポンコツ映画、だなんて許せない心理状態になってるんじゃないでしょうか。だからムキになって世界興行収入1位にもこだわるんですよ。せめて数字でくらい一番になっておきたいと。つまり自分で映画の価値を決められないから、数字に頼りたくなるのでしょう。

ちなみに、私は「エンドゲームはMCUで最低」と言ってるだけで、普通に世間一般のアクション映画の中で比べたら、平均点ぐらいには面白い映画だと思ってます。まあ「中の下」って所ですかね。むしろ世の中にはもっとクソつまらない映画がたくさんあります。でももっと面白い映画もたくさんあります。

あとはエンドゲームは予算をかけすぎなので少し厳しめに点をつけている節はあるかもしれません。しかしこれは裏を返せば、他のMCU作品はほぼ全作品が「中の中」以上になりますし、私はMCUとケヴィン・ファイギをリスペクトしていることだけはお伝えしておきます。

さて。
実は私が能動的に嫌いなMCU映画はこの1本だけです。

そのくらいエンドゲームは飛び抜けて「残念な作品」なんです。

ただしこの記事ではワースト3を紹介するルールなので、”食わず嫌い”として2つ挙げます。(笑)

2位)シャンチー

これは内容はそんなに悪くないだろうと思うのですが、キャストもクルーもアジア系で固めたアピールがしつこくてウザイので、最初から観る気になりません。シム・リウの顔(とSNSでの振る舞い)を生理的に受け付けないという不条理な理由もあります。(笑)

ヒロインの女優がブサイクなのも、アジア系ごと馬鹿にされてるみたいで不愉快です。普通にチャン・ツィーみたいな美人女優を起用しろよ。これに文句を言ってくる人には、だったらトニー・レオンの役がブサイク顔の汚オジサンでも観たかったのかよ、と訊いてやります。トニーにキャーキャー言ってた人達に、この発言を非難される筋合いは無いでしょう。(笑)

3位)ブラックパンサー

これも内容はそんなに悪くないだろうと思うのですが、キャストもクルーも黒人で固めたアピールがしつこくてウザイので、最初から観る気になりません。

悪意があるとしか思えないシャンチーの人選に比べて、ブラックパンサーはキャストを美男美女で固めています。だから眼の保養になるだけこちらの方がマシです。主人公の母親と妹に美人女優(アンジェラ・バセットとレティーシャ・ライト)を起用したからこの順位になりました。(笑)

ネットで少しだけ観れるアクションシーンはなんかCGが安っぽいので、たぶん観ても私はあまり感動しないと思います。そこは生身アクションのシャンチーの方が私は気に入ると思います。私は面食いなのでアクションよりもビジュアルを重要視します。(笑)

ワカンダフォーエバーは劇場で観ましたが、安っぽいギラギラCGは控えめで、まあ良かったと思います。まあ厳しく言うと、これだってチャドウィック・ボーズマンが亡くなったから空気を読んだだけで、もし存命だったらどんなギラギラパーティー映画になっていたか分かりませんけどね。つまりパフ・ダディーがノートリアスBIGを追悼してリリースした”Missing You”みたいな異色作だと言えるでしょう。(例えが古すぎるか:笑)

だって、それこそ”WAHT IF”として考えてみ?

もし現実世界で癌で急逝したのがチャドウィック・ボーズマンじゃなくてクリス・ヘムズワースだったら?

多分『ワカンダフォーエバー』は前作に続きギラギラ路線で、『ソー:ラブ&サンダー』がめちゃシリアス路線でジェーンが2代目マイティソーを襲名して悪を倒す映画になってたと思うで。

ワカンダ・フォーエバーの終盤でレティーシャ・ライトが焚き火するシーンではリアーナの優しくも力強い歌曲がとても良い味を出していましたが、こちらも冷静に考えるとチャドウィック・ボーズマンのリアリティショーみたいで気持ち悪かったです。とはいえ、BLMムーブがうるさかったプラックパンサー1よりは多分マシだろうと思えます。


ちなみに私が観てないMCU作品は、、、

ブラックパンサー、シャンチー、アイアンマン3、インクレハルク、アントマン12、ブラックウィドウ、MoMの8本です。おそらく明日公開のクアントマニアもこのリストに追加されるかな。予告編であまり魅力を感じられなかったのでスルーしたという感じです。ここに挙げた以外は全部観たはずです。なおドラマシリーズは1本たりとも未見です。(*NWHでデアデビルを認知できなかったくらいです:笑)

▼番外編:

意外と好き)ソー:ダークワールド

マーベル本部の会議室から現場に送り込まれた真性クソ野郎ジョス・ウェドンに滅茶苦茶にされた不遇な作品ですが、アラン・テイラー監督オリジナルの演出シーンだけを見抜いて脳内で繋げていくと結構良い作品です。いつかディレクターズカットが公開されたら、その時はディズニープラスに加入しても良いとさえ思います。

つまり「マーベルだから好き/嫌い」なんじゃなくて、各作品を是々非々で評価して応援するかを決めるぜ、というスタンスでこれからもMCUに注目していく所存です。

最後になりましたが私の映画の趣味傾向はこちらで大体把握できるかと思います。よろしければご覧ください。

了。

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