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運動不足って言うけれど

不登校とあそびの機会の減少は子どもたちに深刻な影響を与えてきたと思っています。

不登校の背後には既存の学校制度の限界や、社会の過度な期待への適応の出来なさからくる自己肯定感や自尊心の低下が見受けられ、その結果として社会への不安や恐れが生じ、他の子どもたちと触れ合い、あそぶという機会から疎外されている事が挙げられます。あそびの機会が減少することで子どもの発達に否応なしに悪影響を与え、肉体的、精神的な問題にもつながりかねません。

親や社会全体が子どものあそびの必要性を理解し、安全かつ自由な環境を提供することが不可欠です。あそびを通して得る喜びや経験は、子どもたちが将来的に社会で人生を築く基盤となります。これまで同様に、子どもたちの教育と称して、学校制度や社会の期待に従順に対応できるような事に子どもたちを導く事にフォーカスし続けるのか、それとも子どもたちの個性や特性を尊重する環境を築き、子どもたちにしか作れない未来を創造するサポーター役に徹する事にフォーカスするのか。この点を吟味することがとても重要だと思います。

このような大人側の確認作業が、不登校の軽減と子どもたちの健全な心身の発達につながるのではと考えています。

子どもたちの健全な心身の発達に向けて重要なステップは、先ず子どもたちの個性や特性を尊重し、安全で自由な環境を提供すること。これは社会全体の責任です。何故ならば、子どもたちは元々多様なバックグラウンドや特性を持っており、それぞれが異なる方法で学び、成長するものだからです。

一律の期待や制約ではなく、子どもたちが個々のペースで自分の興味や好奇心を追求できるような環境が整って初めて、本来の才能が芽生え、持続可能な子どもの育成が可能になります。

また、安全で自由な環境が提供されることで、子どもたちは自分らしいアイデンティティを形成し、他者との協力やコミュニケーションを通じて社会的なスキルを発展させることができ、それを可能にする社会が築かれることで、子どもたちはより幸福で充実した生活を送り、社会全体も多様性と包摂性を尊重する健全な方向に進むことでしょう。

この指針は、子どもたちが自己肯定感、自己有用感、そして所属意識を築き、豊かな経験を通じて成長できる基盤を整える手助けとなることでしょう。

ただし、大人たちの側の心の傷や過去の経験が、子どもたちに対する理解やサポートに影響を与えてしまうとそれらを阻む事になるため、大人たちが自らの過去の傷を癒し、柔軟なマインドセットを育むことで、子どもたちの成長や発達に対する理解が深まり、より包括的で支えに満ちた環境が構築されやすくなります。

予算がない、時間がない、すぐには出来ない、といった制約は理解出来なくもない…だけどそんな過去の経験による固定観念や懸念がこれまでに何度も柔軟なアプローチに向けた一歩の妨げになってきました。


これに対処するためには、個々人が自らの心のケアや成長に向けた努力を疎かにせず、意識して柔軟な発想と新しいアイディアに取り組む姿勢が必要なのではないでしょうか。

子どもたちの未来を形づくる上で、大人たちの心の柔軟性と前向きな変化はとても重要です。変革は時間がかかるものですが、それでもまずは出来ると決めてみる。そして小さな一歩だとしてもそれぞれの意識の変化や行動が積み重なり、子どもたちにとってもより良い未来へとつながることでしょう。

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