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私の給与明細を見た中国人妻の反応

私は現在フリーランスの放送作家として仕事していますが、事務所に所属しているので月々のギャランティ明細は発行されています。

そして結婚もうすぐ2年の我が家では、生活費は共有しつつ、個人個人の交通費や娯楽費は各々の財布から…という形で管理をしています。

共働きではありますが、財布の紐を握っているのは妻であり、私の稼ぎが生活費の生命線にはなっているので、収入のアップダウンすなわち死活問題なので毎月給与明細は妻に見せて報告しています。

ここでよく口論に発展します。私は「この案件は今月で終了してしまうけど、ここで知り合った方に営業かけているから次の仕事につながるかもしれない」とか、「これは単発案件だけど、レギュラー化を目指して頑張ってる」みたいな説明をするんですが、妻は「少ないね!」か「多いね!」みたいな、シンプルなリアクションしかしません。

妻は食費に日用品、水道光熱費に住宅ローンと月々の収支を鑑みて、収入金額との差引でどれくらい貯金ができるのかを瞬時に判断しているので当然と言えば当然なのですが、私の仕事は基本給もボーナスもなく、月々やった分の対価を頂いているので、かなりアップダウンは激しいです。なので、私は半年後の仕事の種を今から蒔いているし、実際それが実ることもあるし実らないこともあるんですが、それも含めて近未来のスパンで収入をトータル的に考えています。ところが妻は信じられるのは目下の数字というタイプ。収入が大幅に増えた月には妻は喜びますが、私の中ではたまたま時期が重なっただけくらいにしか思っていません。

どっちが正しいとかではなく、これって意外と中国の商習慣にも関わる感覚なのかな?とも思ったりします。

日本のビジネスはコンセプトや事業のビジョン、仮定を重視してプレゼン資料でも結構な枚数を割いたりしますが、中国ではやはり実利が全て。いくらこう頑張りますと説明しても何の意味もなさないのです。似たようなプロジェクトでこんな実績あるので儲かります!がまず必要で、その後は四の五の言わずに結果を出せ!って感じ。

貿易商社に勤めていた時代にも、中国の会社との交渉はまず商品の現物確認ありきで社長が工場の生産ラインとかを見て即決しているイメージでした。あとは、中国の企業のホームページを見てもカッコいい企業コンセプトとか社風みたいのがほとんどなくて本当にシンプルなものが多い印象です。

さあ、まもなく今月の給与明細が出てきます…いろんな言い訳をしなくて良いように、たまたまが重なってくれるといいな

いいから飯持ってこい!と目で訴えかける豆豆

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